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カテゴリ:082人展シベリアからそうぞうへ
時代の空気と、どう自分の肌で向き合うか。
そんな単純なことが意外と難しいことが多い。 自分自身も時代の中にいると、 「どんな空気が流れているか」感触をつかみにくい。 つかむことのコツの一つは「つかみにくい」ことを自覚すること。 時代のなかでは「仕方がない」といって流れていくことがたくさんある。 宮本さんの子供から若いころは「戦争に至る流れ」が、ある種、自然のように思えたという。 それが時代の流れの持つ力。 戦争が始まる前、そういった空気が、ゆっくりと年月をかけて流れていた、と、 宮本さんは子供時代を振り返っていっていた。 違和感がないわけではなかった、しかし、そういうものだと思っていた。 あとで考えたらとんでもないものだった。異常極まりなかった。 しかし、そこまでの異常さに気がつかなかった、気がつけなかった。 飲み込まれていた。 飲み込まれずにいることがいかに難しいのか、 話をしているとそれが伝わってくる。 同時に、そのテーマは普遍的なこと。 身近なところでは家族の空気、学校や会社の空気。 人は独りでいきているわけではないから、生きている間中、自分で気づきにくい「身の回りの空気」に包まれている。 ************* 今日は久々によい天気。 展覧会の制作のかたわら、洗濯物をたくさん干します! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月22日 09時52分16秒
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