|
カテゴリ:家庭
真面目なリーマンが帰宅途中ふとした気まぐれから社交ダンスをはじめる。
社交ダンスのこっぱずかしい感じと非日常感。どこにでもいる日本人中年とのミスマッチがリアル。 おっさんの恋に似た淡い気持ちと自らも予想できないのめりこみ具合がトホホ感に満ちていておかしい。 平和な日常に忍び込む不穏な気持ちを描いたこの作品。小津安二郎の流れを組む映画といっていいのではないかしらん。 監督自身が全米をプロモーションで回った際の体験記を読んだことがあるが、当初はカツラが外れるなどの本筋とは関係がない部分を予告編につかわれたらしい(しかも効果音をいれて)。映画が評判になるにつれ再編集されたそうだ。微妙な空気、漂う緊張感。全編にはりめぐらされた繊細な表現を見落とすセンスが理解できないよアメリカン?。 おじさんの恥じらいとか、満たされない部分とか、淡々としたやりとり以上に煩悩が満ちた作品。ハッピーにはなれるけど。 公開当時観てもたぶん理解できなかったと思う部分がたくさんある気がする。それは自分が歳をとったということだろう。 それにしても草刈民代の棒読みっぷり。昭和のスタア(≠スター)の匂いがする。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月11日 07時55分03秒
|