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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2011.01.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この世の中には、「共有できるもの」と「共有できないもの」があります。また、「共有しようとする人達」と「共有を拒否する人達」がいます。

そして、「共有できないもの」は奪い合いになります。「共有を拒否する人達」は他者と対立し、競争します。そして他者を排除しようとします。

「文化」は共有できるものであり、「文明」は共有できないものです。

「いや、文明だってみんな共有しているじゃないか」という考えもありますが、文明の恩恵を得るためにはお金が必要なのです。なぜなら、「文明」はお金によって支えられているからです。そして、お金は共有できません。

文明社会ではお金を持っていない人は、文明を共有するどころか、その文明の「負」の側面である、「汚れた空気」「汚れた水」「毒が入った食べ物」を押しつけられるばかりです。

お金がなければ、この時代に餓死してしまう人だっているのです。
そして、これは国際的な関係の中でも同じです。

それに対して、精神的なことや、知識や、歌や、踊りは無条件に誰とでも共有することが出来ます。でも、「文明」はそれらに対してさえ、著作権や特許という形で、お金と引き替えでなければ得ることが出来ないような仕組みに変えてきてしまいました。

インドには、何千年と伝えられてきた「ヨガ」という心とからだと精神を整える方法があります。そのヨガは求めるものには与えられ、みんなで共有されてきたインド人の貴重な財産です。

でも最近、アメリカ人達がそのヨガのポーズやテクニックを分類して、一つ一つ特許を取って独占しようとし始めているそうです。

インドで生まれ、インドの人々によって伝えられてきたヨガでも、それを特許にされてしまえば、インド人だってアメリカ人にお金を払わなければヨガを学ぶことが出来なくなってしまうのです。

それで、インド政府が対応に苦慮しているそうです。

「そんなバカなことが」とお思いでしょうが、「そんなバカなこと」をやってしまうのが文明なのです。(特にアメリカ人)

私たちは、カラオケで歌を歌うと、「一曲につきいくら」という印税を払わなければなりません。それは今では当たり前のことです。でも、人類の歴史の中ではそれはとてもおかしなことなんです。

「文明」とは、それまで無料で人々に共有されてきた有形無形の全てのものを、お金に換えるシステムでもあるのです。文明を維持するためにはお金が必要だからです。

でもそれは、「自然に属するもの」「生命に属するもの」「神様に属するもの」も全て、「人間に属するもの」に変換してしまうということでもあります。

私はペットをお金で買うシステムが嫌いです。「ペットは家族と同じだ」などと言いますが、本来「お金で買ってきた家族」なんてあり得ないのです。

今、人が飼っている動物を殺すと「器物破損罪」に問われます。この場合、「命」は「物」と同じ扱いを受けているのです。

それでいて、「生命を大切にしよう」などというようなスローガンを訴えるのは矛盾しているのです。

だからといって、私は文明を否定しているわけではありません。文明を否定してしまったら、人間が「人間」でいることが出来なくなってしまうからです。

そうではなく、今人類には「文明」の負の側面を知って、文明だけが支配的にならないように、文明が暴走しないように抑制する智恵が必要だということです。

「どんなに社会が便利になっても、だからといってそこで暮らす人達が幸せになるわけではない」ということに、人々が気付く必要があるのです。

「幸せ」はみんなで「大切なこと」を共有することから生まれるのです。

だからこそ、私たちは子どもたちに「競争」ではなく、「共に学ぶ喜び」、「共に遊ぶ喜び」、「共に歌う喜び」、「共にいる喜び」を伝える必要があるのです。





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Last updated  2011.01.21 07:29:19
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