森へ行こう（心とからだと子育てと）

以下の説明はかなりそれぞれの気質の特徴を誇張して書いています。
ですから、「こういう傾向がある」ということであって、「必ずこうなる」ということではありません。

また、「気質の特徴」として書いていることは、「他の気質の人にはこう見える」ということであって、その気質本人の印象ではありません。

例えば、「多血質は落ち着きがない」といいますが、多血質の人本人は「自分には落ち着きがない」などとは感じていないものです。

ただ、人からそう言われるので、「そうなのかな」を思っているだけです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

胆汁質の人は体験によって学びます。ですから、様々な体験を積極的に求めます。

また、「結果を考えてから行動する」ということもしません。胆汁質の人に取っては、やりたいことをやった後に来るのが「結果」ですから、まだやる前から「結果」を考えたりはしないのです。

「結果」から考えると言うことは、輪郭線が決まっている「塗り絵」と同じようなものです。ですから、失敗はありませんが、新しい発見を得たり、可能性を広げることは困難になります。

そしてこれは、胆汁質の人にはイライラするやり方です。

ちなみに粘液質はこれが得意です。

また、胆汁質の人は相手の気持ちを考えながら行動したり、言葉を発したりもしません。

相手に合わせるということもしません。

あこがれの人の考え方や行動を真似することは多いですが、人の目を意識して、自分で自分の考え方や行動を束縛するようなことはしないのです。

そんなことをしていたら、自由に行動することが出来なくなってしまうからです。

そして、いつでもありのままの自分をそのまま相手にぶつけます。

胆汁質の人は小手先の演技が苦手なんです。言い方を変えると、素直で正直だと言うことです。

その時、相手も胆汁質なら同じような力でぶつかり返してきます。
そこで、相手に対して怒りを露わにしたり、言い争いや戦いが起きることもあります。

でも、ぶつかり返してくる相手には一目を置きます。

胆汁質は胆汁質の要求に対してYesとばかり言っている人よりも、ちゃんとNoと言う人の方を信用するのです。

友人のお父さんはバリバリの胆汁だったそうです。
村の寄り合いでも言いたい放題言って、やりたい放題やっていたそうです。

でもある時、ある若者が「それはおかしい」と言って来たそうです。

そうしたら、そのお父さんは「おまえのような若造が・・・」と怒りまくったそうです。

でも、ここからが胆汁質の不思議なんですが、家に帰ってから「あの若造は見所がある」と言ったというのです。

そんな胆汁質が一番信用しないのは、相手や状況に合わせて自分の意見をコロコロ変える人です。

ですから、上司が胆汁質なら、あえてはっきりと自分の意見を言った方がいいのです。その時、上司は怒り出すかも知れませんが、そこで引き下がったら評価が下がります。

ただし、決して上司を非難してはいけません。
また、自分の価値観ではなくデータで説明することです。胆汁質の人は現実重視ですから、データには弱いのです。

でも、多血質や憂鬱質はなかなか胆汁質のエネルギーに太刀打ちできません。

そして、多血質の人は胆汁質の味方に付くことで戦いを避けようとします。多血質の人は最初から理想やこだわりが少ないので、相手に合わせやすいのです。

いわゆる「とりまき」と呼ばれるような人達です。

胆汁質の人が一番扱いやすいのがこの多血質です。でも、あまり信用していません。

憂鬱質の人には理想やこだわりが強い人が多いのですが、でも、戦いは嫌いだし、怒りに対する恐怖心も強いので、憂鬱質の人はつい言いなりになることで戦いを避けようとしてしまいます。

でもそれは自分に対する裏切りでもあるので、苦しくなります。心を病んでしまうこともあります。

でも、胆汁質の人はそれを自業自得と考えます。

そんな胆汁質の人が一番苦手なのが粘液質です。

多血質は最初からこちらの意図をくみ取って行動してくれるので楽です。

憂鬱質なら脅かせばなんとかなります。

でも、粘液質は自分が納得しないことには動こうとしないので、脅かしても言うことを聞きません。

だからといって、Noとも言いません。

胆汁質があれこれ言っても「馬耳東風」「カエルの面に・・・・」的な状態です。

また、胆汁質はYes、Noの返事だけを聞きたいのに、粘液質はくどくどと説明を始めます。すると、胆汁質はイライラします。

＜続きます＞