最初のティーカップや、最初の交換レンズより重大な最初の選択は、最初の楽器だ。楽器と人には相性があると思う。たまたまその人にぴったりの楽器に若いうちに巡り会うとハッピーだ。よく練習するようになるし上達も早い。
私は間違いなくチェロと相性が良い。上の息子は小さい時にピアノとヴァイオリンを弾いていたがどちらも相性が最高ではなかった。中学生で出会ったヴィオラとは相性が良く、自分でも「ああ、これだった」と思ったと言っている。下の息子はピアノとの相性は悪くヴァイオリンの方に適性がある。カミさんはヴァイオリン、ヴィオラよりピアノの方が相性がよいようだ。
相性の良い楽器に出会えるかは運による部分が多い。楽器は若い時に始めた方が有利という面が多少ある(決定的だとは思わない)から、子供の時にそういう環境にあるかどうかは本人に責任はなく、どういう家庭に育つかは運と言っても良い。
私はチェロに出会ってすぐ、これこそが自分が弾くべき楽器だと確信したから、他の楽器を弾くことに全く興味を持たなくなったが、大人になっても複数の楽器を弾いている人がいる。あれはそれらの楽器の中に最高に相性が良いものが無いのだろうか、それともすべての楽器が同じくらい相性がよいのだろうか?
プロで複数の楽器が一流(指揮は別として)というとあまりいないように思う。ヴァイオリンとヴィオラの両方というスークやズッカーマンを思い出すくらいだ。
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Last updated
2009.09.17 09:31:32
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