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カテゴリ:工作
木製の立体パズルを作るようになったのは竹中工務店の竹中大工道具館で組木を見て興味を惹かれたのがきっかけだ。数冊の本(電子ではなく紙)を買い、ブログを物色し、そこからこの英語の本にたどり着いた。この本は紙ではなく電子書籍で購入した。紙の本も古本だったからネットで検索しないと手に入らなかっただろうし、英語の本も電子書籍でないと入手は難しかっただろう。便利な世の中になった。
同じジャンルの本でも日本人が書くとあっさり、英米人が書くとしつこいという傾向があるが、この英語の本もかなりしつこい。最初に道具立ての話がしつこく書かれている。主にテーブルソー(丸ノコをテーブルに仕込んだものだ)を使うが、自作のジグの製作法がしつこい。日本の大工は宮大工の系統のように天才的な技に向かう傾向があるが、英米人は電動工具とジグに向かう。私の弦楽器製作の師匠が作業しているのを見ても、上手すぎて何をやっているのか、どこがすごいのかがわからない。電動工具を使う場合、作品の完成度を上げるには良いジグを考案する必要がある。この本で紹介されているのは木製のパズルを作るためのものだから、小さな木片を正確な寸法と角度で切りことに特化している。 ジグの作り方で、金属を主に使う人と木製オンリーの人がいるが、この本の著者は木製オンリーだ。木製だと固定がゆるんで材料が動くことがあるし、ジグを作ったときには平行、直角が正確でも、時間が経つと狂うこともある。それでも金属加工をするのには新たな工具類を必要とするので、木製の方が馴染みやすい。 この本のジグの項目を熟読して、自分なりのジグを作った。チェロのエンドピンストッパーを作るのに大いに役立ってくれたのだが、厚さ5mmの板から幅10mm、長さ100mmなどの寸法の木片を切り出すことができる。このくらいの寸法の切断を丸ノコでやろうとすると、ジグ無しではできない。 別の本(日本人の著者)に「最初に作ったジグは問題が生じることが多く、3回くらい作り直すと使いやすいジグができる」と書いてあったがそのとおりで、今は3代目のジグを使っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.03.07 21:02:31
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