中古車販売会社が、修理に入ってきた車を傷つけて保険会社に請求する金額を増やしてきたという事件が明るみに出て事件になっている。しかし、自動車修理工場がこういう行為をするというのは珍しいことではない。
以前、ロータス・エリーゼを職場のそばの契約駐車場に駐車していたら、他の車にぶつけられて傷がついた。大した傷ではなく自分で自腹を切って修理するならDIYでやっただろう。ぶつけた方の保険会社から連絡があって修理代が保険で出るということになった。今も付き合っている非常に腕が良く良心的な修理工(一人でやっている)はロータスはまともな作りをしていないから面倒をみたくないという雰囲気なので、別の店に出した。ここは中古車販売がメインだが修理もするというところで、受付に何もできない若い女性を置いておくなど、何かと金がかかりそうな店だった。ロータスのマークが看板に出ていることもあり、ここを選んだのだが、なんとプラスチック製のボディを交換したのだ。国内在庫を取り寄せてみたら歪みがあったのでイギリスから取り寄せたとかで、時間もかかった。こちらには請求が来なかったが、修理代金は300万円近くになっていた。修理中は代車として好きなレンタカーが選べるなど、こちらには手厚かったが、すべて保険会社が支払った。
修理工場としては保険で支払われるならユーザーから値切られることは無いから、いくらでも修理内容を高くしても構わないと考える。保険会社も収支が合わないのならユーザーから取る保険料を高くすれば済むだろうから、修理工場が高いことを言ってきても文句を言わない。悪徳というほどでなくても、修理工場には保険なら修理内容を高くして利益を上げようという誘惑は常にあるだろう。今回、問題になった企業はやり口が露骨すぎるから問題になっているようだが、おそらく同じようなことをやっている修理工場は他にもたくさんあるだろう。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.28 16:04:22
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る