今回のポルシェ・ボクスターは二代目で、10年前に初代のボクスターを買っており、初代と二代目の両方を経験している。両者はとてもよく似ているが、少しずつ二代目の方が良いと感じる。エンジンのパワーの出方、シートの頑丈さ、スイッチ類の触感などにそれを感じる。全体の剛性感も上だ。どちらも購入時の車齢は15年以上と古いが、初代はほとんど10万キロだったのに対して今回の二代目は4万キロちょっとという違いがあり、これが影響しているかもしれない。初代はポルシェの経営が厳しかった時代の発売で、ボクスターの成功がポルシェの経営を助けたらしい。ポルシェに見え、ポルシェらしい水平対向六気筒エンジンを積みながら値段は大幅に安く、後車軸より後ろにエンジンを積むという異端の911に対して王道のミッドシップでありオープンカーであるというメリットを兼ね備えたのがボクスターだ。並行して企画された911はこれまでの空冷を捨てて水冷になったから、設計陣は多忙だっただろう。また、ボクスターは911より廉価モデルに見える必要もあっただろう。乗っていてそういう感触があった。
二代目ボクスターが企画されたとき、ポルシェの経営は持ち直していたし、ボクスターは911とは別の重要モデルと考えられていたのだろう。安物として作る必要はないという判断になったのだと思う。
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Last updated
2023.08.19 06:22:18
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