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カテゴリ:文化
古い地図に興味がある訳でもありませんが、手元に明治13年4月新刊の「信濃駅路里程図」というものがあります。福井県の古民具A店さんのHPから何気なく購入した地図です。長野県の古地図が福井県で販売されていたので気になって買ったもので、値段は1万円ぐらいだったと記憶しています。 古い地図ですから木版による製作だと思います。発行は「古泉堂屋」とあり、出版地は「長野・高田村」となっていますので、現在の長野市高田地区にあったお店だと思います。発行者は「上水内郡高田村、水沢友次郎」と記入されています。当時はまだ「市」がなく、「郡」の行政区で信濃國は16郡となっています。ちなみに甲斐國は「4郡」であったとのことです。 上水内郡の郡役所は「ナガノ」、下高井郡は「中ノ」、東筑摩郡は「マツモト」、更級郡は「シノノ井」に置かれていました。街道距離は「里」、「丁」と示されています。ちなみに「ナガノ」~「タンバジマ」間は「一リ十三丁」と書かれています。まだバスも鉄道もなく、この間を歩いて通行していたものですね。標高も、等高線も記載なくかなりいい加減な標示のようです。今とは違います。 県歌「信濃の国」にある十州も静岡県に「駿河」・「遠江國」、岐阜県が「美濃」・「飛騨國」の標示で現在の8県となります。このような地図は全国にあったようですね。今はあまり役に立ちませんね。
封筒です。
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Last updated
2021年01月20日 10時55分48秒
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