ドクターに 「いやだ!」 とはっきりいってやった!!
昨日の印象に残ったできごと。担当の患者さん、様態はあまりよくなくドクターが家族に診断の説明をし、ホスピスケアーを奨励した。余命6ヶ月以内とドクターが判断したことになる。ただ、ホスピスが介護に入ってきたからといって絶対に6ヶ月以内で亡くなるとは限らず、それ以上生きる人もいるけれどホスピスが関与するということはそういうこと。よくなることはなく余生をどう過ごすか、何を望むのか、患者と家族と介護者皆が向き合って、話し合わなければならないということ。前日、ほぼ自分の力でベッドから起きて最小限のヘルプで簡易トイレに移動できていたHさん。昨日は一人では起き上がることもできず、二人のアシストでほぼ抱き上げるような状態で簡易トイレに運ばねばならないぐらい弱っていた。前日とその前の日、利尿剤を投薬したので大量に排尿できたのだけれど昨日は投薬のオーダーがなかったので、排尿がほとんどなかった。点滴と経口で、結構な量の水分をとったにもかかわらず。。。夕方、ドクターにメッセージを残した。30分後、電話がかかってきた。「Hさんの様子はどんなかんじかな?」「はい。今日、1Lは水分をとったけれど、200ccほどしか排尿していません。前日と前々日は利尿剤を投薬したので、両日1.5Lから2Lの排尿をされています。昨日は簡易トイレに最小限のアシストで移動されていましたが今日は二人で運ぶような状態まで、弱られています。」「そうか。では、点滴での水分補給をとめよう。」「膀胱スキャン(膀胱内の尿の残量を見るウルトラサウンド)はやったのかな?」「いいえ。」***ここで、ドクターは、「膀胱スキャンをしてください。」といったのに私には「膀胱スキャンをしましたか?」と聞こえたのでした***「膀胱スキャンをしてください。」「いやだ。」ドクターにとっては、そんなやりとりになっていたのです。ドクターはちょっとびっくりしたように、はっきりとした口調で言い直しました。Would you do bladder scan, PLEASE?私は慌てふためきながら、支離滅裂な英語で「あぁ、すみません!やったのかどうか聞かれたのかと思って!!」などといいながら、他のオーダーをもらいました。電話を切ってから、おかしくなってクスクス笑っていると前に座っていた同僚のデボラに、何がおかしいのか聞かれたので話をしました。「ドクターがね、Would you do bladder scan? っていったのをDid you do bladder scan? と聞き間違えてね、No!!って言ったのよ。「いやだ!!」ってね。そしたらねWould you do bladder scan, PLEASE? ってドクターが言い直して、面白かったんだよ。」「時には、ドクターに嫌だ!って言わないとだめなのよ!あははは!!よくやったわね!!」You have to say NO to some doctors!! Good job!(とても横暴な、マナーのないドクターがいてそういうドクターに教えなきゃならないのよ!みたいな意味)最初の頃は、英語が第二ヶ国語だからといって甘えはゆるされないんだ!って、限界以上に自分に厳しくして、ものすごくしんどかったけれど最近になって、ちょっと考え方が変ってきた。ネーティブみたいにしゃべられないかもしれないけれどそれはそれでなんとかなる。わからなければ聞けばいいし、ミスコミュニケーションがあれば正す方法はいくらでもあるから、そのテクニックを学べばいい。昔の自分だったら、昨日のこのドクターとのやり取りでかなりダメージを受けていただろうと思う。電話を切ったあと、くすくすと笑いながら同僚や家族に話ができるようになったことこれはこれで成長かなと、前向きに考えて今日からの3日間、前向きに休みを満喫することにする。