<風力発電>原発誘致撤回の地に建設計画 和歌山・日高町
至極、素朴な疑問ですが、原子力発電施設の立地条件と、風力発電施設の立地条件って、全然違いますよね?火力と原子力ならば、燃料が違うだけだから、条件はほぼ同じですけど、原子力嫌だから、風力にしましょうって、そりゃアンタ、発想が貧困過ぎません?『原子力発電所誘致を巡って町内が割れ、誘致を撤回した和歌山県日高町で、原発候補地だった小浦地区に東京電力などが出資する会社が風力発電所の建設を計画していることが分かった。同町も「原発の時代は終わった」(中善夫町長)と、事業に協力する意向だ。同社は地元の同意が得られれば、14年の商業運転開始を目指して県などに開発許可を申請する。同時に、高い確率で近く想定される東海・東南海・南海地震の津波に備え、工事の残土で仮設住宅用地を造成し、町もヘリポートを整備する。計画を進めるのは、東電と豊田通商が出資する風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京都)。山頂付近に発電能力2000~2300キロワットの風車7基を設置し、電気を関西電力に売る。約8500~1万世帯分の供給能力があるという。同町は67年に当時の町長が原発構想を表明。関電が建設に向け、88年に漁業補償など約7億円を地元漁協に提示するなどした。漁協内は兄弟、親戚で賛否が割れ、対立は結婚式や葬式、漁船の進水式の出欠にまで及んだ。90年に原発反対派町長が誕生し、02年に継承した中町長は就任早々に関電に原発計画中止を要請。国は05年、開発促進重要地点の指定を解除し、小浦地区と南部の阿尾地区の候補跡地は現在、県立自然公園となっている。小浦地区は東海・東南海・南海地震の同時発生で、約30分後に4メートル以上の津波が来ると予測されている。東日本大震災後、町はマグニチュード9級を想定した防災計画見直しも迫られており、風力発電整備に合わせ同地区の防災対策も進める。まず、同社が風車建設に伴う残土で地区内に避難場所と近隣の全約80世帯分の仮設住宅用地として計約5000平方メートルを確保。町も救助用ヘリポートを整備し、地震時に水確保のために配水を止める弁を地区内の水道タンクに取り付け、仮設住宅用給水タンクも新設する予定だ。』「原発の時代は終わった」って、なんてテンプレートでお馬鹿な発言・・・、しかし、この某町長(仮名)さん、原発反対だけなら、最近の風潮だからしゃあないですけど、風力発電の施設が、商業レベルで安定供給することがまだまだ出来ない、供給量もまだまだ不足なモンだっていう現実をちゃ~んと見ているのでしょうか?まあ、金出して作るからには、あまりに不適合な土地にむざむざ無駄金を捨てるようなことはしないと思うのですが・・・・、でもね~。この記事に書いてあるように、この土地も地震の恐れはあるそうですし、津波対策するとか書いてあるのか?でも、どこにも地形的に風力発電に適しているとかいう評価は書いてありませんな~?「山頂付近に発電能力2000~2300キロワットの風車7基を設置し、電気を関西電力に売る。約8500~1万世帯分の供給能力があるという」とかいう記載も恣意的な表現ですね。これ読んだ人は、「おお!風力発電でいけるやん!原発要らんやん!!」とか、思ってしまうような書き方ですがな。実際は、原子炉の出力が新しい型だと、約数十万キロワットはありますから、原子炉一基と比較しても、これらの風車7基合計出力の約50倍程度と桁が違うレベル。大体、原子炉製造するのに一基だけということはないので、もはや、出力的には比較にならないどころではありません。まあ、原発自体が駄目なんだとか言い始められたら議論にならないのでこれ以上は申しますまい。でも、この風力発電施設・・・、山間部に建設すると金も手間も掛かるだろうしね~?平野部にど~んと作って放置状態に出来るヨーロッパと違って発電効率だって悪いだろうしね~。発電量と建設費用から考えて、ペイするのにいったい何年かかるのよ?そもそも当所建設予定の発電所が電力供給する予定だった場所への電力供給が、この風力発電設備じゃあ全然賄えないことに関してはどうすんのよ?っていう根本的な疑問について心配するのは、ワタクシだけなんでしょ~かね~?(汗)