カテゴリ:AV
現在、商品化が進められている3Dコンテンツやそれを見るAV機器は、従来とは何が違っているのだろうか? ・ハリウッドを中心に、3D映画市場を立ち上げていこうという動きがあり、また3Dコンテンツの製作環境も画像処理技術と処理エンジンの性能向上により、品質が向上するとともに、映画の制作費も抑えられるようになってきた。 ・3Dグラフィックスのゲームの3D化は比較的容易であり、実際に、PS3のソフトで、今後続々対応する姿勢を見せている。 ・フルHDの3D映像を表示できるディスプレイや、見るためのメガネの開発が進んだ。パナソニックはプラズマで、ソニーは4倍速駆動の液晶で、フルHDの解像度の3D映像を劣化なく表示できる見込みが立った。 ・Blu-rayにフルHDの3D映像を記録できる「Blu-ray 3D」規格が策定され、早速PS3のBDプレーヤー機能でも再生可能になる見込みである。 ・「Blu-ray 3D」規格規格は、Multiview Video Coding(MVC)という方式が採用されたため、一つのディスクで2Dでの再生も可能で、しかも、2Dと3Dの映像を両方再生できるようにエンコードしても、2Dのみの映像に比べ1.5倍程度の容量増加に抑えられるらしい。このため、大抵の映画は、3D化しても、片面2層のBDビデオディスクに収まる見込みが立った。今後は、2D/3D兼用のBDというのが増えそうだ。 ・テレビとBDプレーヤーを結ぶインタフェースも、すでにHDMI1.4という規格で、既に3D映像の伝送が可能になっている。 すなわち、従来普及しなかった原因であるコンテンツの不足、画質の劣化、規格の乱立という問題点が、今度こそ、解決されそうな状況なのだ。 周囲から着々と足固めされており、現状BDビデオで見られるフルHD画像を全く劣化させることなく、家庭で3D映像が見られる環境が、今、整いつつあるといっていいだろう。 パナソニックとソニーは、来年には、3D対応のBDプレーヤーや、テレビを発売するらしい。 ただ、当初は、高速駆動が可能なディスプレイでないと、劣化なく3D表示ができないため、発売されるとは言っても、おそらくテレビの中でも高級機に限られるはずだ。 彼らの本当の照準は、2011年7月にアナログ放送が終了し(これが本当に日程どおりできるかどうかはまた別の議論があるが)、地デジ需要が一段落した後にあるのだろう。 そのとき、新たなAV市場を開拓する鍵として、3Dを捉えているのだと思う。 映画「アバター」は、完璧主義者キャメロンだけあって、凄い完成度みたいだし、これからもCGを使った映画は、3Dが当たり前になりそうな気配である。 それを家庭で見たい。 あるいは、グランツーリスモを、臨場感のある3Dで遊びたい。 そういった需要は、確かにあるだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月28日 01時10分02秒
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