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→関連記事:「RADIKO」にアクセスしてみた radiko.jpのiPhoneアプリが公開。番組表やメモ対応 待ちに待ったradikoのiPhone公式アプリが公開された。 ただし、地域判定にGPSを使っているため、GPSを持たないiPod touchでは使えず、iPhoneでも、地下街などでは使えない。私のSIMなしiPhoneも、A-GPSがかなりの確率で動作しないらしく、地域判定でエラーになり受信できないことが多い。 機能的には、番組表や、曲情報などのトピックスが表示できたり、トピックスをメモ保存できたり、Safariを使ったバックグラウンド再生ができたりと、盛りだくさん。 また、今後、Andorid端末にも対応する予定とのことだ。 一方、勝手アプリの「ラジ朗」も、全国でRadikoが聴けるようになっていたことが問題になり、一時公開停止になっていたが、地域限定を入れて再び公開されている。 こちらは、GPSではなく、パソコンなどと同じIPアドレスによる地域判定を行っているらしく、私のSIMなしiPhoneでもRadikoが聴ける。時々音が途切れるのが難点だが、私は、当面、こちらを使うしかないな。 今回の発表で興味深いのは、Flashを搭載しないiPhoneで、いかにしてradikoの配信を実現しているかだ。 勝手アプリであった「ラジ朗」は、おそらくFlashのストリーミングプロトコルSMPT、セキュア通信プロトコルSMPTEを独自実装することで、radikoが聴けるようにしていると思われる。 しかし、今回の公式アプリは、Safariでもradikoが聴けるようにしていることから、絶対に「ラジ朗」のような方式ではない。 実際、バックグラウンド再生を指示すると、Safariが起動され、続いて、SafariからQuickTimeプラグインが起動されて、音声が流れ始める。 だとすると、Flashベースのストリーミング方式ではない。Safari+QuickTimeプラグインは、HTTPストリーミングしかサポートしていないからだ。 コーデックは、他に選択肢がないのでで、HE-AACのまま変わらないと思うが、配信形式については、flvではなく、QuickTime標準のm4a形式あたりを使っている可能性が高そうだ(「radika」が、最新版でm4a形式での録音をサポートできるようになったのは、このiPhoneサポートが絡んでいるのかもしれない)。 だとすると、Safariでのストリーミングプロトコルを解析できれば、Flashに縛られない、自由度の高いRadikoプレーヤーが作れるのかもしれない。 実際、バックグラウンド再生時のSafariのURLを見てみると、TBSラジオの場合で、http://radiko.jp:8936/567fd8611113.m3uというプレイリストが指定されている。 ただ、このURLを、パソコンのIEやSafariで開こうとしても、エラーで何も表示できないため、単純には突破できないようだ。 しかし、モロにURLが見えてしまっていることから、今後ハッキングが試みられる可能性は高く、それがradikoの先行きを危うくする危険性も孕んでいるだろう。 パソコンも含めた今後のradiko勝手アプリと、それに対するRadiko側の対応には注目を集めそうだ。 (追記)上記のTBSラジオのURLは、毎回違くので、ワンタイムURLで、セキュリティを確保している模様だ。そうならそうで、ライフサイクルがどうなっているのか、興味深いが。 PC・GIGA 2010年 06月号【Radiko特集ページもあります】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月13日 22時54分04秒
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