なんでんかんでん。

ホントはね、このライブ、隣はSさんのはずでした。
私の手元には主のいなくなったチケットが１枚残ってしまいました。

友達と二人でチケットを買っていた妹に、
もう１枚買い手を探してもらったのですがみつからず、
空席でもSさんもきっと聞きに来てるだろうからまーいいか、
と思ったのですが、最終的には母を連れ出すことになりました。
クラッシック以外のコンサートに母と言ったのは初めてです。

さて。イマージュのライブは、ステージ後ろの巨大スクリーンに
プロジェクターからの美しい映像や演奏している人のアップが
映し出されます。
ピアノやギターやバイオリンの、演奏している手元を
どアップで見られることはないので、得した気分になります。
曲に合わせて流れる、なにげない風景などの映像は
ほんとうにセンスが良い！
「音と映像の競演」というコピーに納得です。

さて。登場順に感想を。

松谷卓。最近モテモテの売れっ子ですね。
彼の演奏のバックにはピンクや黄色や白の色鮮やかな花が
映し出されていました。彼のピアノもまさにそんな感じでした。

続いては小松亮太。２曲だけというのは欲求不満がたまりました。
彼のライブでシブシブのタンゴを聞きたいです。
なぜかマダムに人気高し。後ろの席のマダムの
「ちょっと背が低いけどいい顔してるわ。
ファンクラブに入っちゃおうかな」なんて会話が・・・

そして、ストリングスチームがタイムリーに
「トゥーランドット・メドレー」を演奏した後、
加古隆さんが登場。
この人の曲は思いっきり日本人だと思います。
今日も演奏した「黄昏のワルツ」はいつも涙腺を刺激され、
大好きなのですが、いかにも日本人が好きそうなツボを
知り抜いて作られたように感じる曲でもあります。

休憩の後ゴンチチが登場。
お二人のトークに、いきなり会場が和みます。
小松さんも参加して１曲。
とても楽しそうに演奏しているお二人ですが
松村さんはいつも伴奏ばかりでイヤにならないのでしょうか？
三上さんは申し訳ないと思わないのでしょうか？
ソプラノギターや８弦ウクレレという
珍しい楽器でも演奏してくれました。

羽毛田丈文さんは（ご本人曰く）
「NHK３連発」のテーマ曲を演奏。
このライブの音楽監督を務める彼は、
オリジナルの曲をこのライブバージョンにアレンジしたり、
ピアニストとしてほとんどのアーティストのバックに参加、
クラッシックもジャズもセンスの良さを感じます～。

そして葉加瀬太郎。客席をあおるあおる。
FFの最後の最後に流れるという曲を演奏した後は、
モーツアルトの「短くも美しく燃え」を
羽毛田さんにバイオリン用にアレンジしてもらって
演奏。彼の伸びやかな音はこの曲に不思議とマッチしていました。
そして小松さんが登場してリベルタンゴと情熱大陸。
会場総立ち。
情熱大陸の途中で、ストリングスチームは
のだめのSオケの「やるならここだろ！弾き」（←おわかり？）
をしていました。ホントにできるものなんだ・・・
（実は私、ストリングスチームのコンマス、NAOTOさんと
チェリストの柏木さんのファンです←コア♪）

アンコールは・・・ナイショ。
Jazzyな曲を出演者の中からえりすぐり関西人５名で。
（さ、誰でしょう？）
最後は出演者全員が登場。
ゴンチチのアルバムに収録されている曲を、
出演者全員が曲の中で華々しくソロを披露する
ライブイマージュバージョンで。

小松さんは登場のたびにシャツのお召し替えをされてました。
バンドネオンの演奏は意外に重労働で
シャツがびっちょりになるそうです。

ライブイマージュはセンスが良くて、目も耳も楽しめます。
隣で母が楽しそうに手拍子してましたもん。
（さすがにスタンディングはしませんでしたが）
ロックでもクラッシックでもなく、心地よい。
機会があれば是非会場へ。自信を持ってオススメします。