なんでんかんでん。

今回は西村雅彦さんみたさ、でした。
ミーハー。

コンサートへは足繁く通う私ですが「観劇」はあんまりしません。
（オペラは別）
役者さんの発声や台詞に照れるのです。

お芝居は美輪明宏さんと高嶋兄の「双頭の鷲」以来だから
８年以上のブランクがあります。
その時は美輪さんみたさ、でした。


さて、このお話、最初はテレビで放映されたようです。

あらすじ

今回のキャストには社長役＝西村雅彦、
入社当日に倒産を言い渡される新入社員＝金子貴俊、
営業は体力で勝負、商品の発注を賭けて顧客と
ゴルフ野球ボクシング水泳相撲等々、本当に体力勝負する社員＝池内博之。

うん、悪いけどテレビ版よりキャストが「キレイ」だ。

感想としては・・・

＊三次元的に立体感を感じる舞台装置に映像を多用していて、
ほほ～ぅという感じでした。


＊池内、金子両氏の奮闘ぶりと掛け合いが微笑ましかったです。
池内さんはこの舞台の前に相当なトレーニングを積んだと思われます。
舞台上で延々と筋トレするシーンが続いたし、いいカラダしていましたから。
でも、公演ごとに舞台上でビキニパンツ１枚になっていると思うと、
役者稼業は大変だなあ～と・・・。


＊金子さんはウォーターボーイズの映画で、今をときめく玉木宏に
「うふ」と迫る役の「彼」だったと知りました。
気付くの遅すぎ～！！
先輩社員からの指導に「す、すみませーんっ！」と謝る台詞が
堂に入ってたのはオネエキャラの役得？ですね。


＊西村さんの存在感は際だっていました。
ちょっと情けないけど人情味のある社長役がぴったし。
さすがに立ち姿がカッコいいし、気付くといつも彼を目で追っていました。
でもメイクが濃ゆかった。
彼は、FMで聴く連続ラジオドラマが一番かな。
いろんな役柄を「声」でこなしているし。


＊終演後の舞台挨拶で、ちらっと見せた西村さんの照れ笑い、
池内さんのはじけたトーク、今回が初舞台という金子さんの初々しいご挨拶、
みんなすがすがしくて、好感が持てました。


＊今回、笑えた台詞

「そんなんじゃオマエ、社会人としてやってけねーぞ！」
（・・・これは苦笑、の部類ですね）

「男性部諸君に告ぐ、女性部は完全な無礼講状態に突入している、
このままでは負けだ、いいか、行くぞー！」
（明日の倒産を控えて？の新入社員歓迎会で言いたい放題の
ほなみちゃん。社長が面目を保とうとこう呼びかけました）

「チクショー！台風なんて大っ嫌いだ！
台風なら空気読め、ってんですよ！」
（・・・うまい！）


お芝居を観た後に深刻に考えこむこともなく、
会場を爆笑の渦に巻き込むと言うほどでもなく、
夏向き、あっさり風味のお芝居でした。

と書きながら思い出しました。
吹越満さんのひとり芝居を観て、客席で涙を流して笑ったことが５年前にありました。
彼もすごいけど、ブレーンはもっとスゴイ、と思ったのでした。