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なんでんかんでん。

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polo7831

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purea24@ Re:おおーー 復活おめでとうございますぅ~!! コンサ…
polo7831@ Re[1]:君子蘭(05/02) 楽天ssさん こんばんは。君子蘭の命…
November 6, 2006
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カテゴリ:コンサート感想
ニューヨークフィルハーモニック公演 
音楽監督:ロリン・マゼール

【PROGRAM】
 ドヴォルザーク  序曲「謝肉祭」op.92
 チャイコフスキー バイオリン協奏曲 ニ長調op.35  
          独奏 リディア・バイチ(Vn)
 ベルリオーズ   「幻想交響曲」 op.14a 

NYフィルの皆様は、昨日は東京公演、今日は大分公演、
あさってから13日まで東京公演、その後は韓国公演なんですね。
なんとタイトなスケジュール。

それにもまして驚くべきは、このツアーの多彩な演奏曲目。
ひとつとして同じプログラムがない!
5日と本日のプログラムは同一でしたが、
お金&暇があれば全部聴きたくなりますなぁ。

マゼール氏76歳、その年齢に「ふさわしい」のか「感じさせない」のか、
まあ両方なんですけど、風格と威厳に満ちたオーラを発散して登場。

普通、1曲目はウオーミングアップって感じですよね、
ステージも客席も。
本日は大きな大違い。開始直後のカウンターパンチ!

いきなりド派手な曲目と演奏にあっけにとられました。
ステージにはこの段階でもう100人近くが乗っていて、
そこから発せられるのはイキのイイ音。
輝いていました。そしてガンガン前に出てくる音です。
アメリカンは、ヨーロピアンより自己主張と、サービス精神が
音楽においても旺盛なのでしょうか・・・

NYフィルの音には勢いがあって新鮮。

マゼール氏はこの派手な曲なのに動作はとても小さく、
フォルティッシモと思われる場面でも動いているのは腕だけ。
彼だけがウオーミングアップしていました。
振り終えた彼が笑みを浮かべ「っふふーん」とでも言いたげにお辞儀をすると、
「ブラボー!」の声。わかるわかる。

そして2曲目。
この人はモデルか?みたいなばよりにすと、
リディア・バイチさんは黒いドレスで登場。

・・・んー。

彼女のばよりんは「オレがオレが」と出てくるおけすとらに
完全にのまれていました。
チャイコフスキーのスケール感、高揚感が感じられず、
3楽章では失速してしまった感じ。

マゼール氏は、伸びゆく若手に積極的に声をかけて
才能をはぐくみ、想像の喜びを分かち合う、
それが彼の流儀だそうですが。ちょっと残念ちゃん。


そして本日のメインです。
コンチェルトで減った人数が元に戻り、さらにハープ2台、
パーカッションも補強されて、ステージ上はぎっちぎち。

ここでも金管大活躍。
強いぞ金管、スゴイぞ金管、ぶっちぎりだイチバンだ、
向かうところ敵なし~!

・・・という幻想交響曲でした。

だから2楽章のワルツが始まるときに、弦からクレッシェンド、
お膳立てが整ったところで、ハープがぽろろろろん♪とメロディを奏でる、
私がこの曲の中で一番ゾクゾクする場面も
金管に隠されてしまいました。今日二つ目の残念ちゃん。

しかし。3楽章以降はもう独壇場。
本日の新たな発見は、ファゴット。
あんなフレーズを吹いているとは知らなかった。

ステージの上下左右に鏡が張り巡らされているのでは?
と錯覚するような凄みのあるパワフルな音。
ステージからの音は2重にも3重にもこだましていたに違いない。

目に見えないけれど、あの音のエネルギーは莫大なものです。
何かの時に使えるように(?)とっておきたかった(貧乏性)。

マゼール氏の指揮は「さあ、出てこい出てこい」
とオケを触発しつつ「まあまあ」と統制をとりつつ、緩急自在。
「黒王子」とも「白王子」とも違うんだなあ。
すべてに対して厳格。目つきもタクトも鋭敏。

今日の曲目だと、バラの花びらや羽根ではなく、
シャンパンゴールドのメタリックな紙テープが
ぱーんと弾けて舞っていた、って感じかな。。。

このオーケストラで「革命」を聴いた日には、
本当に「自己革命」が起きそうですね。


アンコールではうってかわって弦のみ、
「管楽器だけじゃないのよ」と美しく揃った音色で聴かせてくれたのですが
曲名不明・・・

そして最後は「アルルの女」より「ファランドール」。
ppppの小さな音からffffまで、管・弦・打、大賑わい。
こんなメジャーな曲なのですが、私にはナマ演奏は初めてだったので、
弦と管の掛け合いを目で追うのも新鮮でした。

指揮者の賛辞に応えてパーカッションの人が持ち上げて見せてくれたのは
多分「タンブール・プロヴァンス」という太鼓でしょうね。

アンコールの選曲までも、NYフィルを堪能させる術を知り尽くしていて、
ニクイんだわん。





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Last updated  November 7, 2006 12:32:55 AM
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