なんでんかんでん。

１曲目はなんと意表をついてラベルの「・・・」。
のだめの影響ってことはあるまいが。。。

天野さんのギター、仙道さんのカホンは、
ウオームアップなしにいきなり炸裂。素晴らしい。
私はステージに向かって右端最前列だったので、
天野さんが美しい指で目にもとまらぬ速さで
いとも簡単に弾くギターにずっと見とれていました。

仙道さんはカホンに座って手も足も使うパーカッション。
手のひらサイズのマラカスのような楽器を数種類使っていました。
両手両足が全部違うリズムを刻むなんて、
（言うことがおばさんぽいですが）私にはできません。
彼女はルックスもそうですが、リズムも切れ味抜群。
あちこちから引っ張りだこなのも納得です。

で、やっとご本人のことです。
今年、「金のリード賞」なる「音楽界のアカデミー賞（本人談）」
のような名誉ある賞を授与されたのですが、ご本人は
「死ぬ前の人がもらうような賞」と思っていたところ、
世界のアコーディオンの９割を作っているイタリアの市長さんから
「私たちは世界のアコーディオンの曲を聴いているが、
あなたの音楽はもうすべてを超越している。」という言葉をもらい、
「ポップス界にいないアコーディオンの第１人者として、
『coba』というジャンルを築くんだ」と最初に決意したことは
叶えられたんだ、と感激したそうです。

うーん。筋が通っている。作りごとじゃない。
cobaちゃんって毒舌だけど、こういう話がきちんとできる人だから、
ホントはとっても真面目で誠実な人だろうなと思う。

あ、でも。
３曲の演奏が終わった頃に大遅刻で入ってきた女性客に向かって
「ようこそ、いらっしゃいませ。
その行動にはさぞ勇気が必要だったことでしょう。
貴女のその勇気をたたえて一曲」
と言って「手のひらを太陽に」を演奏しました。
曲が終わると彼女へ向かって投げキッス！（うらやましー！）
・・・ていうような、お茶目さもあって
さすがcobaちゃん。

つづく。