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テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:コンサート感想
曲目 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 (ヴァイオリン 庄司紗矢香) レスピーギ:「ローマの噴水」「ローマの松」 この豪華な組合せが当地で行われるのは 「別府アルゲリッチ音楽祭10周年記念」、 あーんど、パッパーノ様はこの音楽祭の監督を務めているから、らしいです。 ホールに入ってまずビックリ。 オペラや演劇にも十分な広さのハズのステージ上に楽器がぎっちりぎっちり! オルガン、ハープ2台(これにはワクワクしたなあ) ピアノとチェレスタなんて椅子に座ったら背中はカベ! コントラバスが客席正面のひな壇に上がってるのなんて初めて見ましたわ。 (お正月にウイーンフィルでは見ているけど) 演奏者はメンズは燕尾服、レディスは肩を出した黒のドレス。 貫禄があってかっこいいんだわ、これが。 100名近くが椅子に座るとステージ上は人口過密で真っ黒。 登場したパッパーノ様は詰め襟で上下真っ黒、 失礼ながらMr.マリックを思い出してしまいました。 イタリアのオケ・・・華やかで明るい・・・ というイメージをふくらませていたのですが、 管・弦・打の統率とバランスのとれたきっちり正統派、 という感じでしたが、パッパーノ様のタクトは久々に見る熱血漢! 曲目もイタリア~んで、当地では滅多にないプログラムでありましたが、 欲を申し上げますと・・・ なんで「ローマの祭り」を入れて3部作で聴かせてくれないのよっ!デスね。 (マンドリニストが必要なら師匠がいるのに★) あー脱線脱線。 特筆すべき庄司紗矢香のばよりん。 何年か前にメンコンを弾いた紗矢香ちゃんをききましたが、 その時はあどけない少女で、弾ききった!よくやった!と拍手を送ったのですた。 昨夜の紗矢香ちゃんは紅いドレスに身を包み、パガニーニに挑みました。 パガニーニやリストって「聴け見ろオレの超絶技巧」て気持ちで 曲を書いたんでしょうねー。 1楽章のながいながいカデンツアを聴いたとき 「あぁ、これを聴けただけで、もう帰ってもいいわぁ」と思ったのでした。 (それは後半をきいて即・撤回) 彼女のばよりんは、すっと、とても素直な音が出ます。 超絶技巧なのに唸るようなところが全然なく、 すんごい集中力でさらさらとこなしていく。。。というか。 どこかにすんごくパワーをためてあって、 そのコントロールの仕方がとっても知的な感じがしました。 とりあえず目の前のものを手当たり次第に、というのではなく しっかり解釈して自分のものにしている。 こんなソリストと共演できたらオケもパッパーノ様も ハグしたくなるほど嬉しいよねえ。。。と思いながらアンコールの拍手。 最近はソリストもアンコールに応えて演奏しますね。嬉しいな。 アンコールはパガニーニの練習曲でした。(詳細はよく見なかった、ごめんなさい) そして「噴水」と「松」。 後半はこの2曲を立て続けに演奏したのでした。 レスピーギの大オーケストラによる煌びやかな音色。 でも、やっぱり「松」のフィナーレ4楽章の大音響に震えましたね~。 ティンパニー強打連打のおじさん、ぶらぁぼ。 ファンファーレ部隊、ぶらぁぼ。 ステージウラで密かに鳥笛を吹いていたおじさんにも ちゃんとパッパーノ様からお呼びがかかり、笛を首からぶら下げて登場していました。 アンコール・・・ あの人数で・・・ハープ2台で・・・ カバレリアルスティカーナ間奏曲がきこえてきたときには もう、どうしようかと思いました。 テンポはゆっくり目で、丁寧に1音1音を作り込んでいて、 まるでアリアを歌うよう、聴いているよう。 しびれた~はぅ~ん ・・・と余韻に浸っていると今度は「運命の力」序曲。 お隣のマダムが思わず「そう来たか!」とつぶやいていました。 同感でした。 曲が終わって拍手を送る頃になって時間差でこみ上げてくる感動! 心が、気持ちが豊かになったとほんとに実感しました。 形に残らない、目に見えないものに使うお金って・・・って思うけれど、 それが財産になるのだったらサイコーの贅沢かも! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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