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桜るかの日記 [全3339件]
ルルーシュ皇帝の活躍は目覚しく、超合衆国との停戦の合意も実現し、超合衆国は黒の騎士団を見限り、その身柄を永久追放として、皇帝に身柄を預けた。 「よく、同意させたな、スザク」 「シーツー」 格納庫の前で、シーツーがスザクとであった。 「ゼロレクイエムの中止を、アイツにさせたんだろう」 ルルーシュを恨んでいたのだろう、と軽い口調で笑うようにシーツーが言った。 「ルルーシュが死んだら、確かに僕は憎しみから、そういう自分から解放される、でも考えてみたんだ、僕は最初は救われても後で苦しむんだろうって」 「そうだな・・・、救われる人間は少ない」 「悪を倒して、僕が幸せになるというのも、いまだとなんか。。。」 「現実的じゃないと」 くすり、とシーツーが笑う。 「成長したな、スザク」 「そうかな・・」 「そうだ」 「そっか」 スザクも微かに頬を緩めた。
ゼロをそうして作り上げて言ったのか、ルルーシュは説明を続ける。 「私が先に入る」 「待て」 「何だ、まだアイツと2人きりになるのがイヤか」 「覚悟はしている、だが・・・」 ルルーシュにしては歯切れが悪い。 ・・・・ルルーシュの気持ちはわかる。殺される覚悟はあるのだろうが、自分のトラウマである相手と同じく浮かんでいるのはつらいものがある。さて、どうしたものか。 スザクは納得は出来ていなかった。自分たちが生きるためにゼロという手段をとった。自分はルルーシュのことを知っている。 知っている、はずなのに。 ほんの一部だったというのか、それとも全部を理解しているつもりだったのか。複雑な感情がスザクを混乱させた。ユフィの仇をうつ、そうすれば全てうまくいく。ラウンズになった時から、彼女を失ったあの日からそのことばかり考えてきた。 ・・・ナナリー。 「僕は・・・・」 「スザク?」 気付くと、ルルーシュが部屋に戻ってきた。 「どうかしたのか?」 そういいながら、テレビのリモコンを取って、テレビをつける。 「・・・・何故、君は嘘をつかなければいけなかった?」 無意識に出た言葉だ。ルルーシュも少し驚いたような表情をしている。 「スザク」 「ご、ごめん・・・」 何を言っているんだ、僕は・・・。 「生きていくためだ」 ルルーシュはそれだけ言った。テレビでは、エリア11の映像が流れている。
まったく、誰のせいでつかれていると思っている。それでなくても中華連邦や黒の騎士団、宝来島でつかれているというのに。 どうも嘘を吹きまわっているようだ。 「は?」 「先輩はスザクの恋人でしょう、冷たすぎじゃないですか」 ・・・・。 耳が悪くなったのではない。何故昼間から冗談を聞かせられなければいけない。 「ありえない、俺はノーマルだ」 ジノもジノで、何故まとうように自分を見るのだろう。 「素直じゃないんですね、スザクは先輩が好きなんですよ」 「友達だからだろ」 一秒も立たずにルルーシュはそう結論した。 「スザクを見てたらわかるでしょう」 一秒ほど可能性について考えた。 「それはない、あいつに男と付き合う趣味は無意識下でもない、スザクは根っからの女好きだ」 「そうなんですか」 「ルルーシュ」 なぜかスザクはショックを受けた。
「ルルーシュは僕の恋人だぞ」 エコーが鳴り響く。スザクも言葉にしなかった事を口にしたので恥ずかしいらしい、顔が赤い。 しかしどういうことか、シーツーもルルーシュも不思議そうに自分を見ている。 「シーツー、俺とスザクは付き合っていたのか?」 何故、過去形? 「いいや、お前がこいつにこだわっていたのは親友だろう、あくまで、お前、いつの間に柩木に手を出した?」 何故、確認? そうして、お互いの顔を見た後、ルルーシュがスザクを見る。 「お前、男にまで手を出す主義だったのか?天性の女好きじゃなかったのか、ユーフェミアが本命のくせに、仇の俺も他の恋人の列に入れるのか?」 がつん、とスザクの頭の中で何かが打った。 「・・・・・・・・ルルーシュ?」 嫌な予感がする、何だ、これは。 「ちょ、ちょっと、誤解の気配がするんだけど」 「お前は殺したいくらいに俺が嫌いだろうが、大丈夫か、お前、戦闘のしすぎであたまがおかしくなってるんじゃないか?間違いの俺は認めないんだろう?」
「真なのですか?あの報道は・・・・」 政府の関係者は難しい表情を浮かべている。 「嘘に決まっているだろう、彼らは頭がおかしいんだ」 「しかし、首相の打ち出された政策は失敗が多いです、信じるものが国民の中にも出てきています」 扇はルルーシュを葬る意味を理解していなかった。これまではどんな失敗があっても、ゼロの仲間、黒の騎士団や超合衆国が扇たちをかばってくれた。ブリタニアを倒すために当然と思っていた。 現在は、元英雄の首相という肩書きだけで、自分を守るのは首相という地位のみだ。 戦時中の罪はゼロレクイエムでうやむやに出来たとしても、現在の事は扇が自分で対応するしかない。 最初は支持率は最高で、それが永遠だと思っていた。しかし、妻であるヴィレッタを報道の前に出した時に、評価が変わった。 ―あれは、純血派の軍人だ。ゼロをうって地位を得た日本の敵だと、報道の人間が叫んだ。もう一人がヴィレッタに意志を投げつけた。 それと同時に、数日後、独占的な放送でミレイが数々の証拠や証人を連れて、悪逆皇帝の悪行を検証していこうという番組が日本から、世界に流れたのだ。 「・・・・・おはよう」 それは学生に戻ったカレンにも向けられた。 「どうしたのよ、皆・・・・」 様子がおかしい事にカレンも気づいた。 「・・・カレンさん、貴方、ゼロを売ったの?日本のために」 「何よ、いきなり・・・」 「ミレイ先輩の番組、見た?昨日報道されたんだけど」 戸惑うようにクラスメイトの少女が聞いてきた。 「見てないわ、何があったの」 「・・・信じたくないけど、ルルーシュ・・・陛下がゼロを前にしてたって、本当?今のゼロは貴方達が作り上げたって」 カレンはショックを受けた。 「何の話よ・・・」 「嘘でしょう、貴方、生徒会の人間でルルーシュ陛下の友達でそれでゼロの親衛隊だったんでしょう、そんな人がルルーシュ陛下を自殺に追い込んだって、・・・冗談よね?」
「そんな・・・、皆、お兄様のギアスでだまされてるんです!!」 ダモクレスから連れ出され、豪華なドレスを無理やり囚人服に着替えさせられたナナリーは何かがおかしい、とロイドの口からルルーシュがシュナイゼルたちの罪を世界に公表したと教えられた。 「君はそうやって、逃げるのかな?皇帝となるという事は責任と覚悟を持つ事だよ、罪人は裁かれる、これは常識でしょう、大体、君がみんなの罪を背負って死んでも、皆は君の事をなんとも思わないよ」 自分が正しい、自分は無実だと信じているのだろう。ナナリーは人に頼る事しか出来ない。ルルーシュも父も兄も、スザクにも自立するといいながら結局は他の人間の言葉を信じる。 「・・・そんな事ありません、第一、お父様を殺し、地位と名誉に溺れ、皆をだましてるのはお兄様のほうじゃないですか!」 ロイドはため息をついた。 「ナナリー様、貴方が自分にどれだけのカチがあると思っているか知りませんが、ご自分のおかした罪だけは自覚されたほうがいいですよ」 しかし、ナナリーの態度は変わらない。あくまで強気だ。 「私は兄を止めようとしただけです」 「それなら、今のペンドラゴンを見に行きましょう、陛下の許可は貰っています」 「はい?」 ナナリーは意味がわからなかった。 そこには絶望しか、限りない無しかなかった。やけだタレ、今も住めるような場所ではない。巨大な穴がそこにはあった。ヘリコプターで、ナナリーは始めて目にした。それが自分がした事の結果とは信じなかった。 「貴方がフレイヤで撃った、現在のペンドラゴンですよ、あなたが皇帝と名乗り、守ろうとした都市は一瞬で亡ぼされ、逃げるまもなく住む家も家族も友人も恋人も思いでも奪われた」 「・・・シュナイゼルお兄様が私に嘘を・・・、なんて酷い・・・・」 ナナリーは目を瞑ったが、ロイドが強くナナリーの肩をつかんだ。 「殿下の意志ではないでしょう、最終的にフレイヤの鍵を使いたいといったのは貴方ですよ、ナナリー・ヴィ・ブリタニア、貴方が彼らをその手で殺したんです」 「やめてください!!」
結婚式に現れたシーツーの言葉で扇の首相としての始まりは早くも暗礁になりそうになっていた。報道陣もいたのだろう、出席者の中にコーネリアの事もあり、あることない事が連日、新聞や雑誌に書かれた。 「何なんだ、これは・・・・」 「何といわれても、これが貴方に寄せられた意見書です、私も残念に思いますが」 「世界をどうする気だ」 しょうがなさそうにスザクが遊びに来たシーツーに言った。相変わらずピザを食べている。 「どうもしないさ、お前はあんな無能な人間に未来を任せるつもりではなかったのだろう」 「・・・ルルーシュはわかっていたのか」 「あいつは信じていたのさ、皆が話し合う未来を」 「だったら、何故・・・」 シーツーは意味ありげに微笑んだ。 「予定調和の未来などつまらないだろう?」 「・・・・」 |一覧| |
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