私企業の美術館は、箱根のポーラ美術館と彫刻の森美術館(フジサンケイグループ)、野田市の茂木本家美術館(キッコーマン)、倉敷の大原美術館程度しか見たことの無かった私、雑誌紹介で佐倉市(千葉県)の川村記念美術館が住いに近いことから尋ねたのが今回のご案内です。
DIC株式会社(旧大日本インキ化学工業)と関連グループが収集した美術品(20世紀の作品が中心)を公開するため’90年に開館、今年3月に拡張とリニューアルして再開館した美術館です。
最寄り駅はJRと京成の佐倉駅、いずれも無料送迎バスが運行されていますから便利です。
この場所にはDIC総合研究所が立地していて、北総台地の里山地形を生した約3万坪に及ぶ緑豊かな無料庭園もあります。園内には白鳥達が遊ぶ大きな池や林間の自然散策路が設けられ、そんな園内環境に美術館があります。『作品』『建築』『自然』の調和をコンセプトととした美術館、広く手入れされているという印象を受け、しかも地元市民のために多目的グランドやテニスコート4面などの開放も・・・、企業の社会貢献(メセナ)の一環として実施しているようです。
庭園内は樹木200種・草花500種も植栽され手入れされていて、四季の自然が楽しめる趣向になっています。自然散策路を辿ることで、そんな折々の季節を感じることが出来ます。こんな環境を創出し一部立入り禁止地区も設けていますから、野鳥や昆虫達の棲家・宝庫は当然です。
今年は初夏が一寸寒かったからか、楽しみにしていた大賀ハスの開花が7月下旬頃まで遅れ見ることが出来ません。大賀ハス池では、蕾にトンボが停まり葉に蛙が乗る長閑な風景です。
* 大賀ハスとは、千葉市落合遺跡(現東京大学検見川グランド)から発掘された3粒の種子を、大賀博士の努力で発芽させた古代ハスで、2000年以上も地中で眠っていた種子の開花です。
その弟子長島時子氏が、奥州平泉金色堂内の藤原四代泰衡の首級桶から発見されたハス種子を、800年もの時を経て見事に中尊寺ハスとして発芽させたという快挙もありました。
自然散策路、春はサクラ・カタクリ・つつじ・キクモモ・一輪草など、夏は花菖蒲・睡蓮・大賀ハス・山ぼうし・ムクゲ・山ユリ・キキョウなど、秋はリンドウ・ホトトギス・ガマズミなど、冬はロウバイ・雪割草・水仙等など、いつの季節でも繚乱の花達を楽しませてくれる趣向になっています。
先日の訪問で池畔のベンチ、若い母娘の3人連れ、持参弁当を食べる光景が微笑ましく美しい。
暑い夏の日、庭園一周後はギフトショップ(先日求めた高岡製風鈴あり)を覘き遅い食事です。
レストラン『ベルヴェデーレ』、鶏もも肉の煮込み+サラダ+林檎と豆腐のマリネ+ショートパスタ+パン添え、追加注文でコーヒー・・・合計1,700円。料理だけなら東京銀座並みで一寸高価な感じ、ですが清潔な店で庭園の緑を眺めてのランチになりますから仕方が無いのでしょう・・・!
現代アートは苦手で美術鑑賞は次回に、日本画個展のギャラリーを覘いての帰宅になりました。
夏休みも終盤に差し掛かり、ご家族で団欒を楽しみながら自由研究が出来ると良いですね。
次回は子供達が大ハシャギする、沖縄海洋博公園の美ら海水族館を予定しています。 |
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最終更新日
2008.08.16 06:55:18
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