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2009.05.15
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テーマ:愛しき人へ(903)
  鹿児島といえば昨年放映で大人気、NHK大河ドラマ「篤姫」が思い出されます。
作家宮尾登美子氏が小説発表のときは、地元から講演依頼がほとんど無かったのに、テレビで人気上昇すると依頼が相次ぎ、現金なものだと憤慨している記事を読んだ記憶があります。
今回は史跡が豊富な鹿児島市街地の中でも、幕末に西洋近代化を進めた尚古集成館や薩摩藩別邸の仙巌園、或いは、西南の役で西郷隆盛が戦死した城山に絞ってのご案内です。
仙巌園(通称 磯庭園) 仙巌園(通称 磯庭園). 仙巌園(通称 磯庭園).
「仙巌園」は国の名勝文化財に指定されています。
  まずは薩摩藩別邸仙巌園を見て下さい。桜島を築山に錦江湾を池に見立てた、途方も無いスケールの借景庭園になっています。万治元(1658)年に島津光久がこの地に別邸を造ったのが始まりだそうで、園内御殿内部で抹茶をいただきながらの鑑賞は一時の至福でした。
大河ドラマでは桜島に向かい篤姫が思いを巡らせ、小松帯刀と語らうシーンに使われました。
最近の桜島、昭和火口から3年振りの噴火のようですが、清々しく朝日が昇る景観も見物です。
仙巌園内の御殿 仙巌園内の反射炉跡砲台 尚古集成館
薩摩藩近代化事業は、仙巌園横の「尚古集成館」で詳しく紹介されています。
  薩摩藩島津家の起こりは鎌倉初期に薩摩・大隈・日向の3ヶ国の守護職に任じられてからで、豊臣秀吉の九州征伐時に服属しています。関が原の戦いで西軍に加勢、取り成しを受け領地が安堵される運もありました。琉球王国を攻め切り取り中国と密交易、更に奄美の砂糖でも莫大な利益を上げる一方、唯一、外様大名として時の将軍である十一代徳川家斉や十三代徳川家定に正室(茂姫、篤姫)を嫁がせる雄藩(90万石)ならではの実績を残しています。
幕末時の薩摩藩主島津斉彬は、日本の近代化を語る上では欠かせない人物。薩英戦争で完敗し、西欧列強の進出に危機感を抱いた斉彬、別邸の仙巌園一帯で西欧の近代化技術指導を受け集成館事業を推し進めます。日本最初の近代工場群で製鉄、造船、造砲、印刷、教育、製薬、発電など分野は多岐に亘り、その当時の模様は博物館(尚古集成館)として鉄工機械工場建屋内に残され後世に伝えられています。仙巌園内に製鉄の反射炉や発電所跡が現存しています。
銘菓かるかんとか薩摩切子など多岐に亘って開発したのも斉彬といわれています。
城山にある西郷洞窟 城山展望台から錦江湾と桜島 城山散策路(遊歩道)
  城山(107m)は鹿児島市中心部に位置し、展望台からは市街地と桜島、錦江湾が望めるスポットになります。中世に地元豪族が山城を築いたのが最初で、関が原合戦後に島津家久が麓に本拠として鶴丸城を築いたとき、城山にも手を入れ後詰として上之山城を整備しています。
初代の城代没後は後任が任命されず立ち入り禁止に、だから亜熱帯植物が600種以上も自生した、現在のように原生林を取り戻しています。徒歩でも自動車でも登りは可能で、上部に専用遊歩道が設けられていますから、一周1時間程の散策を楽しまれては如何でしょうか!
城山展望台からの夜景
西郷隆盛の南洲手抄言志録
一燈を提げて暗夜を行く 暗夜を憂うる勿れ 只だ一燈を頼め
  城山展望台からの夜景は、遠くに桜島が浮かび日中とは違う別な顔を見せてくれます。
ここ城山は政府軍と戦った西南の役最後の激戦地、西郷隆盛以下400名余りの兵士が全員死亡した場所で、明治10(1877)年の朝方になります。城山中腹に最後の5日間を過ごした西郷洞窟が残されています。「敬天 愛人」「人を相手とせず、天を相手とせよ」「人は己に克つを以って成り、自ら愛するを以って敗る」の言葉のように、魅力ある惻隠の人だったようで、司馬遼太郎作「飛ぶが如く」や松本清張作「西郷札」を読み人物を知り、戊辰戦争時に穏便な扱いを受けた庄内藩士(山形県鶴岡市)200名程が鹿児島まで応援に駆け付けた史実を知ると、新国家建設の維新時に慈悲深く人望厚い、それでいて行政手腕もあった人財を失った損失は大きかったようです。明治天皇は死を知ったショックで、一週間も食事が出来なかった話も伝わります。
だから西郷隆盛の銅像は鹿児島鶴丸城跡の軍服姿よりも、東京上野山の子犬を連れて狩に行く普段姿(本場の大島紬?)が似合っているように思えてなりません。
漆器トレー 薩摩切子 錫製のトレー
城山観光ホテルの展望浴室
瑠璃も玻璃も照らせば光る(物が違っても、光を受ければ美しく輝く)
優れた者は優れた者の影響を受けて、それぞれその真価を発揮するという意です。
  城山一等地にホテルがありますが、ここのお風呂場からの景色も甘露(不死の霊薬)です。
ホテルで記念にと、清水寺から飛び降りる思いで薩摩切子と漆製、錫製トレーを求めました。
薩摩切子は紅・藍・紫・黄・金赤の色被せカットガラス、集成館事業を創製した島津斉彬が急逝すると消滅する運命を辿ります。しかし、彗星のように現れ消えた薩摩切子は昭和60(1985)年に130年振りに復興するという貴重品になり、所蔵江戸切子よりお気に入りの一品です。
今度の5月記念日はフィレンツェ滞在中、だからバラの花束贈呈とスパーリングワインでの乾杯が出来ません。そんなことから次回は一週休んで神秘の青森県十和田湖を予定しています





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最終更新日  2009.05.15 17:22:24
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