カテゴリ:教育、子育て、自転車旅行
下り。
どうしてこんなに空が青くなってくれたのだろう… 走る、走る… いや、 重力にまかせて、 進む、進む。 両脇の木々が揺れている。 風が、鋭く、優しく、私達の横をすぎていく。 轍の音。 吸い込みきれない空気。 私はいつもの下り坂のポーズ。 両足をペダルから放して膝を伸ばして横に広げる。 後ろでちゃりこが「またか」と思っているはずだ。 その 安定感。 安心感。 安堵感。 青空と生い茂る木々から、胸いっぱいに吸い込む空気。 …………… 手前にまた、上り坂が見えてきた。 でも、もう、まもなくだ。 左手に宿泊施設などの建物が並ぶ。 その坂を上ると、 白皇神社の鳥居。 そして、 樹木のトンネルだ。 文字通りのトンネルだ。 亜熱帯植物園、と記されてある。 青空がすっぽりと隠される。 木漏れ日がところどころ、路面に落ちている。 木々は幹を枝を、思い思いの方向へ伸ばしている。 左手に金剛福寺。 そして、 見えた。 足摺岬への入口。 灯台型の石造りのモニュメント。 手前の、空よりも青い“足摺岬”の看板には、椿の花の絵があしらってある。 「着いた。これが灯台、ちっちゃいな~」 「何、言ってんの!」 何歳くらいまでなら、こんなこと言っても信じていただろう… 三メートルくらいの高さの、そのモニュメントをすぎて、私達は自転車を押して中に入っていく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年11月13日 06時03分50秒
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