カテゴリ:教育、子育て、自転車旅行
おにいさんサイクリストを見送って、私達も帰りの木々のトンネルをくぐる。
「ゆっくりでいいよね、われわれは…」 ということで、左手に寄り道。 自転車は停めておいて、歩いて海まで下りていく。 白山洞。 ゴロゴロと大きな石が転がる浜から大きな岩の門が、すぐ近くに見える。 逆光になっていて、岩の門は真っ黒に見える。 門のあいだから、波しぶきをたてる太平洋の縮小図が覗く。 切り取られた海だ。 縦に細長い、海の写真が、そこに立て掛けられているようだ。 海の騙し絵でも見ているようだ。 それでも、波の音と潮の香りは、さっきまでの展望台や灯台のところよりも海に近いので、くっきりとはっきりと、私達に押し寄せてくる。 もちろん、騙し絵なんかじゃない。 私は能登半島の厳門や機具岩の風景を思い出していた。 ちゃりこはどうだったろう… 海の空気をたくさん吸ってから、自転車に戻る。 細心の注意を払って、スカイラインに紛れ込まないように… ペダルをこぐ。 県道27号線をいく。 海沿いを走れるのが、往路よりも気持ちがいいし、スカイラインのような常軌を逸した上り坂はないけれど、それでも、時折、キツい上り坂は立ちはだかる。 左手には、ほぼ、いつも、でっかい、でっかい、太平洋が寝転がっている。 足摺の断崖が少しずつ、少しずつ、後ろに下がっていく。 緑をたくさん被った、縁を茶色い岩が囲んだ、足摺の断崖… 白い波しぶきを跳ね返している、足摺の断崖… 私達の走っている県道は、高いところを通っているが、時折、左手、海側に別れていく道が現れる。 その先に、小さな集落が見える。 気持ちよく走っているが、だいぶ疲れはたまってきた。 水分補給が頻繁になる。 大浜トンネルあたりでも、二人ともスピードが出ない… それでも、 16時、土佐清水港に戻ってきた。 港なのに、海がエメラルド色… 朝より、もっと鮮やかに見えるのは、私達が足摺岬を制覇できたのを、海が誉めてくれているのか… 「港、きれいだね」 「こんなにきれいだったっけか?」 ちゃりこにも、朝より輝いて見えるようだ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年11月15日 06時08分48秒
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