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August 18, 2006
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪
終末のフール

あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。
著者からの内容紹介


この物語は世界の寿命があと8年という発表のあと、大混乱の5年が過ぎて残り3年という設定で始まります。私は小惑星が地球に衝突して世界が終わると知ったらどうするのだろう。


身勝手な殺戮、悲観した自殺、なにもしなくなった人たちが、まるで自然淘汰された5年。そんなあとを、終わりの見えたあとを生きている夫婦には何をしていてもどこかに冷めている感じが宿っているんです。

でも残り3年といわれても人は食べて生きて行かなければならない。けれども今を生きる以上のお金を稼ぐことも必要ないんですよね。

そんな今を生きる人々の短編集でした。


『太陽のシール』では、ずっと子供ができなかった夫婦に妊娠の兆候があらわれ、夫婦はこれからの選択を迫られます。しかしもともと優柔不断な夫は悩みます。

そんな物語の最後の数行を読んだとたん、私の目に涙があふれてしまっていました。

どの話も、どこかで胸に迫る一言があってとても心に残る物語でした。



もし世界の終わりが見えても、私は何かに夢中になっていたいし、家族や姉妹とその日まで終わりを考えずに生きていきたいなぁ。
できることならサッカーや野球をやってくれて見に行けるといいんだけどなぁ。
それじゃ今と変わらないか(笑)。

伊坂さんの物語は、いろいろな考えと選択をする人が描かれているところがとてもうまいです。

登場人物もとても個性的で、でもありえそうで楽しい人たち。こんな状況で楽しい人たちというのも変ですが、悲劇的な話はなくて悲しい状況ではあってもどこかで軽いジョークでもでてきそうな物語。

仙台のあるマンションを中心に描かれているので、それぞれの物語に重なる部分があって、いろいろな形でシンクロしているので二度は読みたくなる物語です。





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Last updated  August 22, 2006 06:32:52 PM
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