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November 22, 2007
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪


異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。名作短編が、森見流に現代の京都によみがえる!!
「山月記」中島敦
「藪の中」芥川龍の介
「走れメロス」太宰治
「桜の森の満開の下」坂口安吾
「百物語」森鴎外
の5篇が生まれ変わった!



名作とはいわれつつも私が読んだことのあるものは「走れメロス」だけでした(笑)。

しかしとても興味深かったのは先日読んだ『究極の10冊』でも何人もの人が名前をあげていた「中島敦」が入っていたことでした。

せっかくだから元となった本も読んでみようと図書館の中をグルグルして、めったに足を踏み入れたことのない全集の棚の前でそれらは簡単に探すことができたのでした。短い話はそのまま立って読んでしまうことができたのですが、長そうなものは文庫で探して借りてきました。

中島敦…よかったです。文章的にも私でも読みやすかったということもありますが自分について悟る、考えるという機会をうまくぽんと与えられた気がしました。しかしとても奥が深い…。みなさんが選んでいた理由がちょっと分かった気がしました。

さて、この森見さんによるお話ですが、登場人物、場所などの設定が過去の作品やそれぞれの話の中でもちょこっとリンクしていて、妙に嬉しくなったりしながら読んでいました。


あとがきに
『…ここに選んだ短編は、必ずしもその作家の最高作といわれるものとは限らず、さらに言えば、個人的に一番好きな短編を選んだというわけでもない。名の知られた古典短編の中から、読んでいて何かを書きたくなった作品という基準で選んだので、たいへんワガママな選び方になった。…』

とありました。彼の中の作品に登場する人物に置き換えられて、彼の頭の中で動き出したものがここで紹介されているのでしょうね。
おかげでいつものパワー全開です(笑)。

あとがきには、これを機会に原作を手に取っていただけたら…という一文もあり「まさに手に取ってしまいました(笑)」と苦笑いもするのでした。

表紙は図書館で受け取ったときに見ただけでちょっとアンティーク風な色合いに古典的イラストと思っていたのですが、読み終えてしげしげとながめたら笑えるものだったんですね。しかしどれもよく内容を表しています。
このニヤリもご賞味下さい(笑)。

こんな機会でもなければこれらの古典文学を手にとってみようという気にはならなかったでしょう。。。
森見さん、新たな本を知るという機会をいただけて本当によかったです。ありがとうございました。







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Last updated  December 16, 2007 11:22:29 AM
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