カテゴリ:♪本の覚え書き♪
ミッチ・バーガーは、NYで最も権威のある新聞コラムを担当する映画批評家。コネティカット州のビッグシスター島で生活をはじめた彼は、家の前に埋められていた死体を発見してしまう。女性警部補とともに犯人を追いはじめるが、死体の数が次々と増えていく…。MWA賞受賞作家、待望の新シリーズ。 本当に待望の人です♪ 元売れっ子作家で今はゴーストライターをしている“ホーギー”と愛犬ルルを主人公にした『フィッツジェラルドをめざした男』でMWA賞を受賞。というカバーにひかれて手にしてからず~っと彼のファンです♪♪ ドラマ作家としても、数度エミー賞に輝いているらしく、なかなか彼の新作はでないんです。 おかげで濃い内容の彼の作品も順次読んでい行けるから私にはそれこそぴったりな作家さんです。 前シリーズでもお得意としていたのは、私も名前くらいは知っている実在のアメリカスターをうわさの中で登場させること、おしゃれな皮肉が効いていること、景色や設定がカラーでイメージできるくらい素敵であること、よくある翻訳本にみられる長い前置きや説明がないことなどなど。 今回のシリーズはニューヨークの近くに実在する場所が取り上げられ、傷心の主人公ミッチが心洗われるようなその素晴らしい土地に魅かれ、偶然の出会いも手伝って住むことになるところから話が始まります。 白く輝くような光の中にある緑と海と白い建物、そしてそこで暮らすエレガントな女性たちをすんなりと頭に思い描くことができる内容に、グレートギャツビの映画を見ているようなリッチな気分に包まれていました。 この『ブルー・ブラッド』とは貴族や名門、あるいはその血統という意味だそうです。 この物語はニューヨークの目と鼻の先にありながらそのあ喧騒からかけ離れた土地に暮らす一族の中で起こった悲劇だったのです。 読み終えて犯人や事件の根拠はちょっと普通かなとは思いつつも、読んでいる間の心地よさは、私にとって誰にもかえられない貴重な作家だと改めて思うのでした。 外国物の本で戸惑うのはやはり生活や習慣の違い、そして流行言葉などですが、最近の翻訳物はとてもその辺をカバーして訳されているように感じます。 物語の流れをとめない程度の説明などもされているし、気になれば調べられるようなカッコ書きもありますしね。 1年か2年に1冊出されるハンドラーの本。このシリーズも2001年から始まってもう5冊アメリカでは出版されているようです。 まだまだ彼の作品が待っていると思うととてもウキウキしてくる私でした。 どうか講談社さん引き続き彼の作品をよろしくお願いいたします。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 19, 2008 09:30:17 PM
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