カテゴリ:♪本の覚え書き♪
父と子は「世界の終り」を旅する。人類最後の火をかかげ、絶望の道をひたすら南へ―。アメリカの巨匠が世界の最期を幻視する。ピュリッツァー賞に輝く全米ベストセラーの衝撃作。 う~ん。映画マッドマックスを想像させる世界でした。食べるものもなく人を襲って食す時代。人は隠れ太陽の光も届きにくくなった灰色の世界。 父はそんな世界で人として生きることを決意し、息子を連れてここよりは暖かいだろう南を目指して隠れるように歩いて行きます。 誰もが信じられず家に住むこともできず、ショッピングカートに必要最小限のものを乗せて旅する親子。小さな子供は一番にねらわれてしまう。 少年が父に「ぼくを食べる?」と聞くところなど心が痛くてしょうがなかったです。 こんなにも荒れたところで育ったにもかかわらず真っ白な天使のように育った少年。彼らに希望はあるのでしょうか。。。 ターミネーター1の最後か、マッドマックス2の世界よりも孤独な世界が描かれていました。 しかし、ショッピングカートを引きながら子供を連れて歩く姿は、私の頭の中では子連れ狼の姿となってしまうんですよね(笑)。 人間性が崩壊する世界…。いや~、私には悲しすぎる物語でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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