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カテゴリ:健康
高齢者のQOL(生活の質)を低下させる要因の一つに、就寝時の頻尿があるとされ、一晩に一回から数回、排尿のために目を覚ましてしまう事で充分な睡眠が確保できず、日中の眠気に悩まされるといいます。睡眠が途中で途切れる睡眠中断も不眠症の一部とされる事から、当事者には大変な問題という事もできます。
高齢者が頻尿に悩まされる原因は膀胱の柔軟性が低下して、中に溜められる容積が減ってしまう事や、眠りが浅く、尿意で目が覚めてしまう、尿を作る時間が就寝後にずれてしまっているなどが重なっているとされ、途中で目が覚めてしまう事を想定して睡眠時間を長めに設定し、早い時間から床についてしまう事も原因の一つとされます。 そうした夜間の頻尿に悩まされる高齢者の中には、日頃から水分量が過剰に摂取されており、水分の摂取量を適切にする事で頻尿が改善されるケースも多いとされます。 夜間頻尿に悩まされる高齢者に排尿の時間と量を記録してもらうようにすると、通常、1.5リットル程度の量が明らかに多く、中には3リットルや4リットルといった例もあり、水分摂取が過剰になっている事が伺え、水分の摂取量を適切にする事で夜間頻尿は大幅に改善されるといいます。 脳梗塞や心筋梗塞の予防、渇きに対する感覚の衰えなど、高齢者は水分をしっかり摂るようにという意識付けが行われているのですが、それが行き過ぎると思わぬ弊害を生んでしまっている例ともいえます。 人には一日に体重の2%程度の水分が必要とされます。夜間頻尿に悩まされたら、年齢的な事を疑う前に水分の摂取量について見直してみるのも大切な事かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月18日 08時14分17秒
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