テーマ:日本全国のホテル(3973)
カテゴリ:テーマパーク 遊び場 旅
コロナ禍も明け、日本の観光関連業界は、利用者の拡大、インバウンド客の取り込みに取り組んでいる。 帝国ホテルはさらなる高級化路線を選んだ。 2024年度から2036年度にかけて帝国ホテル東京の本館と隣接するタワー館を建て替え、本館は最低でも50~60平方メートルとし、1室の面積の拡大し、コンシェルジュの配置を厚くするなどして、海外富裕層の取り込みの強化をはかる。 2030年度竣工予定の新しいタワー館は、賃貸オフィスと現在も好評のサービスアパートメント(長期滞在サービス)をいっそう充実した設備で展開し、より安定した経営基盤、財務基盤を得る建物にする。 帝国ホテル東京の隣接地に2029年度に完成する建物の高層部で、NTT都市開発とともに100室規模のスモールラグジュアリーホテルを開業する。 注目されるのは、2026年、京都・祇園の新ホテル建設計画だ。 東京本館の建て替えや30年ぶり新館で狙う客層 星出 遼平 梅咲 恵司 : 東洋経済 記者 2023/05/06 東洋経済オンライン … (略) … 次の世代の舞台作り ――2026年には京都の祇園に新ホテルを建設します。実に30年振りの新規開業です。 これも本館の建て替えと同様に、次の世代の舞台作り(成長戦略)の一環だ。「京都にいまさら投資するのはどうか」と社内でも異論があったが、京都は国際的にも有名な観光都市で優位性がゆるがない。結果的に、祇園といういい場所にホテルを開業することができることになった。 国の登録有形文化財である「弥栄(やさか)会館」の一部を保存活用した歴史・文化的価値のあるホテルで、難しい工事となるが、2026年春の開業に向けて着々と準備を進めている。 京都という土地柄、建物の高さ制限(計画地では12メートル)がある。本計画は地域の景観への配慮や計画の意義を評価いただき、弥栄会館と同じ高さ(31.5メートル)の特別許可をいただいたが、その規模からすると、客室は60部屋程度となる。 国内勢のホテルとして、外資系のホテルにはない雰囲気やサービスを提供したい。そういった意味で、(イベントを共同開催するなど)地元の皆様との連携も大事になってくる。 この京都の新拠点は「短い期間で稼いで終わり」ということではなく、50年、100年と続くホテルをしっかり手がけていきたいと考えている。規模を大きくせず、少ない客室で、ひとつひとつのサービスのグレードを上げていく。 ――京都開業後のグループ内連携策を教えてください。 当社にとって、京都にホテルを造る意味は大きい。例えば、海外のお客様が日本に来るときに東京から入って、西に移動して大阪から帰るケースがあるとする。この場合、ひと昔前は帝国ホテル東京に泊まって、京都駅前の他社のホテルに泊まることが多かった。 3年後に京都に拠点ができるとなると、お客さまは私どものサービスを京都でも受けられる。帝国ホテルは大阪(大阪市)にも、上高地(長野県松本市)にも拠点がある。 さらに、帝国ホテル東京の隣接地で再開発計画があり、2029年度に完成するその建物の高層部では、私どもがNTT都市開発とともに100室規模のスモールラグジュアリーホテルを開業する。 長年の経験とノウハウを結集させた、ハイエンドの富裕層のお客さまを意識したホテルになる。外資系のラグジュアリーホテルの上に位置するようなホテルにしようかと考えている。 京都にホテルができる段階でわれわれのブランドを世界にどうアピールしていくかは、いま学習しているところだ。外国のお客様も国内のお客様も、日本にある帝国ブランドのホテルを回遊してもらえるようにしていきたい。 ― 引用終り ― 国内の観光業、宿泊業が人手不足、人材不足に悩む中、従業員募集についても帝国ホテルというブランドは有効性が高いと思われる。安価な大衆的サービスがセルフ化、自動化されるにつれ、高級なサービスは、ヒトによる接客が益々重要になると推測される。
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最終更新日
2023年05月18日 06時00分10秒
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