フリーゲージ
昨日の朝日新聞の夕刊に、北陸新幹線と在来線をフリーゲージで直通にする、という記事があった。フリーゲージというのは、線路の幅に合わせて、電車の車輪幅が自動で変わるもの。なぜそんなことが必要なのか、というと、新幹線と在来線とでは線路の幅が違うので、そのままでは直通乗り入れができないからだ。で、山形新幹線や秋田新幹線が開業した当時のことを思い出した。山形新幹線も秋田新幹線も在来線に乗り入れたので、ホームページなどに、 「フリーゲージの乗り心地を体験してきた」 「在来線部分に入ると、軌道が狭いので揺れる」というレポートが登場したのだった。山形・秋田新幹線の在来線部分は、線路幅を新幹線規格に広げ、在来線の車輌の車軸を新幹線幅に換えたもので、フリーゲージではない。なのに、ネットには、フリーゲージと書かれたのだった。ネットにこう書かれると、半信半疑になるもので、当時は惑わされたものだが、今でも、いまだに、「山形・秋田新幹線はフリーゲージを採用している」、という書き込みが残っている。