カテゴリ:税金
大きなマグロは、一尾二尾とは数えないか・・・一頭二頭か? ん・・・新聞記事では、一本二本となっている。 で、この3億円を超す糶り値について、税務署的な考えをしてみよう。 大方の考えでは、マグロ1本の仕入値が3億円、ということだろうが、 はたして、それで税務署が納得するのか、という観点からだ。 記事からすると、通常1キロ6千円ほどのマグロを、 1キロ120万円で仕入れた計算になる。 このかけ離れた糶り値は、「仕入」でいいのか・・・・ということ。 単純計算で、1貫2万2千円のにぎり寿司になるので、 これを、158円から398円で売る商品の「仕入」とするには疑問が生じる。 おそらく、「すしざんまい」も、3億3千万円を原価から外していると思われる。 そうしないと、適切な原価計算ができなくなるからだ。 一般的には、仕入でなければ広告宣伝費、という考えが生じようが、 税務署的には、接待交際費という考えが妥当だろう。 客への接待交際費ではない、市場関係者への接待交際費だ。 「すしざんまい」の市場での位置や、今後の円滑な取引を期待しての接待交際費だ。 もうひとつ、寄付金、という考えも生じる。 市場流通関係者への寄付金、釣り上げた漁師への寄付金だ。 接待交際費には、取引関係者相互に何らかの繋がりが必要だが、 寄付金であれば、漁師への支払にも説明が付く。 経費になるなら、その費目は何でもいいではないか、と思われがちだが、 接待交際費や寄付金には、損金算入(経費で落とせる)の限度額があるので、 税務署はその方向で考えたがる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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