adobe製品
私は昔から買い物は全くといっていいほどしない。
特に外見には全くお金をかけず、床屋も千円、服は母親が買ってくる数百円の古着、時計や靴やベルトに至っては十年以上同じだ。
しかし、机や椅子、家電、PCにはかなりお金をかける。
いくら高くても長く使えそうなものを買う。
こんな時期だから街を歩けばセールやバーゲンや特売ばかりだが、昔から心が動くことはない。
流通業界には申し訳ない限りだ。
そんな私が最近虎視眈々と狙っているのが「adobe master collection」だ。
csシリーズ「design premium」の前身publishing collectionを買ったのは、もう九年も前のことだ。
当時の値段で23万円。およそ1ヶ月の給料に相当する金額だったが、迷わず買った。
どれだけ仕事の足しになっただろうか。あのスイートを使いこなせたことで、かなり自信が付き、独立が早まった。
そんな経験もあって、私はアドビという会社が昔からかなり気に入っている。
だが、今や私のソフトでは古くて時代についていけなくなった。
来年あたり、全面的にバージョンアップを図りたいと考えている。
アドビが作っているのは、思考や想像を具現化するソフトだ。どれも高性能かつ直感性に優れていて、世界標準だ。
だから私は、人が人生をデザインする「職業」という基本的かつ最強のソフトにもアドビ製品のようなものがあっていいと思う。
mai placeで整備していきたいのは、そんな商品だ。
就活にはいろんな業者や参考書があるようだが、私は一度としてそんなものに関心を持ったことはない。
土俵が違うからだ。
私が打破したいのは社会主義思想であって、不景気ではない。
だから、古今東西の職業思想の古典を研究してきた。
そして、標準化を図るためのお手本がアドビだ。
ソフトの設計と開発、スイートの組み方や運用スタイルを学ぶだけでも40万円は安いと思う。
今やクラウドコンピューティングの時代で、ソフトの所有は時代遅れだという声もあるが、私は時代遅れが好きだ。
なかなかモノを所有したがらない私が欲しくてたまらないのだから、きっといい製品だろう。
振り返れば、私が自分の講座を通販教材にして売ろうなんてことを真面目に考えているのも、私の講義で人生や未来が変わったと言ってくれる何百人もの若者に会ってきたからだ。
そして、それに最初に目を付けてくれたのが安田君と大月さんだ。
一人は学生生活最後の一年を私を顧問とするサークル創設に賭け、一人は新卒起業を決意し、果たした。
これがどれだけ嬉しく、また自信につながっただろうか。
今日はそんなFUNの同窓会だ。
待ちきれず、あまり眠れなかったので、早朝から博多のベローチェに来てしまった。