注目のお笑いグループ
「ウエトアヤ」「アイブサキ」面接練習や就職相談で、こういう名前が出てくると困ってしまう。私の家にはテレビがないので、芸能人の名前と顔は全く分からないのだ。私は着ている服も数百円の古着だし、髪も1,000円の床屋で切っている。アクセサリーなど買ったこともないし、時計も13年間、同じものを着けている。陸軍大臣や旧ソ連、中国、ドイツの軍人などの名前ならスラスラと出てくるが、芸能人のことは、幼稚園の時から全く分からない。「時代遅れ」と言われるだろうが、正しくは「時代錯誤」と呼んでほしい。「時々、お笑いとか見なくても大丈夫なんですか?」と聞かれたこともある。だが、大丈夫。私はお笑いは大好きだ。ただし、芸能人ではない。私が注目し続けている日本一のお笑いグループは…「日本共産党」だ。どれだけ面白いか分からない皆の衆に、共産党の面白さを説明しよう。まずは、彼らの選挙ポスターに掲載された政策を見てほしい。1)全ての派遣社員を、今すぐ正社員に!派遣社員は確かに、正社員と比べると非正規労働だが、中には、派遣という雇用形態が望ましいのでそれを自ら選んでいる人だってたくさんいる。それを、当人の意思を無視して「今すぐ正社員」なんて、「おい、強制労働ってことか?」と思ってしまう。まさしく「職業選択の自由」を認めない憲法違反の典型、全体主義である。あぁ、面白い。2)フリーターの最低時給を1,000円に!フリーターの時給が最低1,000円になったら、日本のサービス業は原油・原料高以上のコストプッシュ要因を抱え込んでしまい、廃業・倒産・値上げが相次ぐことになる。原料・部品メーカーは「値下げ」を強要され、消費者は「価格転嫁」で損失を蒙る。そして、誰もフリーターを雇用しなくなるだろう。正社員になれない人、ならない人を共産党は「弱者」と言うが、この政策こそ「弱者切り捨て」でなくて何であろう。まさしく「基本的で最低限度の文化的生活」も認めない憲法違反、全体主義である。あぁ、面白い。3)大企業・独占資本の横暴を許さない!そもそも、自由競争で勝ち上がった企業のどこが「独占」なのか?独占とは、法律や規制で守られ、競争の枠外で甘い蜜を吸う人々や団体のことを言うのではないのだろうか。それに、現代の大企業のオーナーは、ほとんどが「サラリーマン社長」であって、彼らを「独占資本」、「資本家」、「ブルジョア」と呼ぶのは、どんな基準からも定義不可能だ。一人の大卒新入社員として長い間努力を重ね、社員に認められて社長になった努力家を排除しようと言う「横暴」こそ、許せないのではないだろうか。多くの人々と自治体に対し、「雇用」と「納税」の義務を果たす大企業を排撃し、日本経済を危うくする全体主義である。あぁ、面白い。…ということで、私はいつも、地方選挙や国政選挙がある時は、共産党のポスターを読むのを楽しみにしている。こんな政党に投票するのは、国立大卒の優等生くらいしかいないだろう。私は絶対に投票しないが、彼らの存在は中国、北朝鮮の対日戦略を教えてくれるので、非常に貴重である。やろうとしていることと、言っていることがこれほど見事に乖離している人々を、私は他に知らない。彼らの言動は、どんな芸人よりも面白い。自分たちこそ「解党の危機」でありながら、自民党が議席を減らすと「国民の審判で自民党は解党の危機を迎えた」と喜ぶ。民主党から共闘を申し込まれたわけでもないし、共闘するほどの力もないのに、自分から先に、かつ一方的に「わが党は民主党とは共闘しない」と果敢に宣言する。米軍基地に反対する素振りを見せながら、アメリカ製の憲法を「断固死守」と言う。そして「アメリカ言いなり反対」とうそぶく。今度の選挙では、どんな笑いを楽しませてくれるのだろうか。その前に、選挙を行なうだけの供託金が準備できるかが心配だ。みんなもぜひ、共産党の動きに注目してほしい。あ、ちなみに社民党も面白いぞ。