1990年を境にアメリカではガンの罹患率も死亡率も下がり始めた
タイトルのことは知っていたのですが、乳がん関してはどうなんだろう?と思っていました。アメリカでは8人に1人、あるいは7人に1人が乳がんにかかる、と言われてきました。日本では、20人に1人、と言われてきましたが、最近では18人に1人とか16人に1人とも言われています。アメリカと日本では未だに乳がんに関してはアメリカの方が罹患率が高い、ということですが、日本では近年乳がんが増加し、1998年に乳がんの罹患率が胃がんを抜いて女性のがんのトップになり、死亡率も上昇し続けているというのです。「一方、アメリカでは1990年代初頭から乳がんの死亡率が下がり始め、右肩上がりだった罹患率も2004年に初めて上昇が鈍化し、話題になりました」 ということです。なるほど、上昇が鈍化した、ということです。そのうちに下がり始めることでしょう。ではアメリカではなぜこのような現象が起きているのでしょうか?アメリカの乳がん死亡率の低下には、治療法の進歩やマンモグラフィの普及が関係していますが、罹患率までもが減少し始めたのは、食事や運動、その他の生活習慣が見直されたことによるといわれています。きっかけは、1977年の『マクガバンレポート(注1)』で、『がんや心臓病は動物性脂肪や砂糖などの過剰摂取、野菜、果物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の摂取不足が原因の食原病であり、即刻改善する必要がある』という提言です。 その後、アメリカ農務省作成の食事指針ピラミッド等が普及し、『主食、野菜、果物を中心にして、脂肪、甘味は控えめにする』食生活へと軌道修正されたことが、乳がん罹患率上昇の鈍化や死亡率の低下に関与していると報告されています。 「また、昨年末アメリカで行われたキャンサー・シンポジウムでは、乳がん罹患率の変化の原因として、ある種の薬剤(アスピリンなどの消炎鎮痛剤、骨粗しょう症治療薬のラロキシフェン、ビタミンDなど)の服用や、HRT(ホルモン補充療法)の減少(注2)などが、乳がん予防効果をもたらしたのではないかと論じられ、トピックスとなりました(注3)」なるほど、と思います。日本とは大違いですよね?では一方日本の乳がん罹患率上昇は何が原因なのでしょうか?一方、日本で乳がんの罹患率・死亡率が上昇を続けているのは、幼少時の栄養過多や欧米型食生活など、ライフスタイルの影響が大きいといわれています(注4)。乳がん情報に関してこれほど有用なサイトを見たことがありません。しかしながら、以下のある文言には「あれれ?」と思います。乳がんの食事のポイントは、主食、野菜料理、魚料理を比較的多く摂り、動物性脂肪(飽和脂肪酸)の摂取量と脂肪から摂るエネルギーは控えめにして、牛乳・乳製品、果物を加えることを基本として、全体のバランスは保ちながら、予防、治療中、治療後、それぞれの時期や治療法に合わせて考えることです。>牛乳・乳製品を加えることを基本にしてということに関しては、他が的を射ているだけに非常に残念です。【出典】旬の味覚をおいしく食べて、元気に過ごそう!乳がん予防・治療中・治療後の「元気が出る」食事法http://www.gsic.jp/cancer/cc_18/ml/index.html乳がんの人のためのレシピ価格:1,470円(税込、送料別)にほんブログ村 医療情報人気ブログランキングへ