カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
浦賀和宏『堕ちた天使と金色の悪魔』 ~講談社ノベルス、2007年~ 松浦純菜&八木剛士シリーズ第7作です。例によって、既刊の6冊の内容全てが前提になっています。今回は、事件(?)の背景が、少しずつ、本編の節と節の間にインターバルのような形で挿入されます。坂本ハルさんの謎はまだ分からないですね(私には…)。 本編自体は、今回はまた八木さんの視点を中心にして進みます。自分をいじめていた学校の生徒たちに復讐を遂げた後、しばらくの停学期間を終えて、学校に戻りますが、彼に対する生徒たちの態度はすっかり変わってしまっています。小田さんも、彼をさけはじめますが、ドイツ人留学生のマリアさんは、八木さんに接近します。八木さんも、純菜さんへの思いをくすぶらせつつ、マリアさんとデートしたり…。八木さん自身には、以前の『八木剛士 史上最大の事件』のような意味での事件は起こるものの、シリーズの中でいえば、特に劇的な事件が起こらない話でした。 ジェフリー・アーチャーの小説が紹介されていますが、面白そうだなぁと思いました。その他、いわゆる右翼的な思想が強調されている部分も(私自身の思想信条はともかく)興味深く読みました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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