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2008.02.04
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法月綸太郎『犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題』
~KAPPA NOVELS、2008年~

 法月綸太郎さんの最新刊です。待望…というか、もう忘れた頃に新刊が出るといった感じで、嬉しい驚きが味わえます(笑)
 探偵・法月綸太郎が6つの事件に挑みます。それぞれの内容紹介と全体の感想を。

ーーー
「[牡羊座]ギリシャ羊の秘密」
 飯田才蔵がお世話になっていたホームレスのアリョーシャさんが殺された。飯田自身、その二人組の犯人に襲われたのだが、犯人が誰かは分からない。事件の謎は、飯田がアリョーシャさんに着せたミリタリージャケットを、なぜ犯人たちが持ち去ったのか?

「[牡牛座]六人の女王の問題」
 言葉遊びが好きな売れっ子ライター・虻原サトルが、辞世の句めいた原稿を雑誌に投稿してから、死亡した。彼と因縁のあった劇団の男のアパートのベランダから落ちて死亡し、男は容疑を否認している。謎は、虻原が遺した暗号めいた俳句(?)の意味はなにか?

「[双子座]ゼウスの息子たち」
 法月綸太郎が豪華ホテルでカンヅメになることになった初日、素敵なディナーの席で不当なクレームを言う客がいて、不穏な空気に。双子同士で結婚したというオーナーが、相談事があるといって法月の部屋を訪れた直後、件の客が殺された。被害者は死ぬ直前、「偽者に殺された」と言葉をのこす。謎は、犯人=偽者とは誰か?

「[蟹座]ヒュドラ第十の首」
 妹を自殺に追い込まれ、復讐のために動いていた男が殺された。被害者は、妹を殺したヒラドノブユキという男を、三人まで絞り込んでいた。問題は、現場で水槽を探るための犯人が使ったと思われる軍手の数は、なぜ5枚あったのか?

「[獅子座]鏡の中のライオン」
 すみません、事情がありこの作品の内容紹介・感想は書けません。

「[乙女座]冥府に囚われた娘」
 飯田才蔵から、法月綸太郎のもとに都市伝説めいた話がもたらされる。水中毒で意識不明になり入院した女性から、その友人たちにメールが届く。しかし、こちらから返信や電話をしてもいっこうにつながらない。メールを受け取った友人たちが彼女を訪れると、彼女は入院してから意識を失ったままだという。さらに飯田は、その女性からメールを受け取った友人の一人が、熱中症で死亡したという情報もつかんでいた。この二つの事件はどのようにつながっているのか?
ーーー

 私事ですが、最近は帯の文句や背表紙の内容紹介さえも読まずに物語を読むようになっているのですが、読み始めてしばらくしてから、「おお、これは法月綸太郎シリーズだったのか」とテンションが上がりました…。それから背表紙を確認したら、はっきりそう書いてありましたね。ここでも嬉しい驚きでした。
 それはともあれ、全12編からなる予定の星座シリーズの前編です。どの短編も、第一節に、その星座についての情報と、関連するギリシャ神話を紹介してくれていて、なかなか面白いです。また、それぞれの話の中で、綸太郎さんが関連するギリシャ神話について蘊蓄を語るのも共通していますね。
 著者の言葉で(これは本編に入る前に読みました)、本書は「気楽に読んで愉しめる、そして後にはいっさい何も残さない、そんな娯楽奉仕に徹したミステリー集」という言葉で表現していますが、まさにそうなっていますね。タイトルを見てもほとんど思い出せないという…(これは私の記憶力にも大きな問題がありそうですが)。
 というんで、インパクトはないですが、気楽に読める一冊です。
(2008/02/02読了)





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Last updated  2008.02.04 06:42:41
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