カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
奥田英朗『町長選挙』 ~文春文庫、2009年~ 精神科医・伊良部一郎先生が活躍(?)するシリーズ第3弾です。 読了から感想を書くまでにものすごく時間があいてしまったので、ごく簡単に感想を。 ーーー 「オーナー」人気球団のオーナーは、2つのリーグの統合の提唱や態度で、マスコミから悪人とされていた。そんな彼は、暗闇を過度に恐れるようになっていき、伊良部総合病院を訪れる。 「アンポンマン」IT企業の社長、安保は、人気キャラクターの名前をもじったアンポンマンの愛称で有名になっていた。彼に、ひらがなが書けなくなったり、日常の言葉もとっさに出てこない症状がではじめたことから、秘書は伊良部総合病院での受診を安保にすすめる。 「カリスマ稼業」40代の女優、平木は、その若さで人気が高かった。。同時に、若さを維持するために、食事や運動を過度に気にするようになり、運動をしなければ気が済まないほどになっていった。 「町長選挙」東京都に属する小さな島の町長選挙は、島を二分する一大イベント。対立する二つの陣営が、賄賂など当たり前のようにして、勝負にいどむ。そのあまりの激しさに、都から出向してきた職員は調子を崩し始める。そんな島に、町医者として伊良部がやってくる。 ーーー 本書も、どの話も楽しく読めました。特に「アンポンマン」の主人公は、某IT会社のあの人が明らかにモデルになっていて、読んでいてふしぎな面白さがありました。 (2010/03/07読了)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.04 08:27:25
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(あ行の作家)] カテゴリの最新記事
|
|