カテゴリ:本の感想(は行の作家)
氷川透『各務原氏の逆説 見えない人影』 ~トクマノベルス、2005年~ 最近紹介した各務原氏シリーズの第2弾です。現時点で、氷川さんが発表している最後の作品ですね。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ーーー 無気力を自認している私―暮林晴海は、サッカーには多少の知識があった。たまに練習を見に行っていると、マネージャーをしているクラスメートに強く誘われ、マネージャーとなってしまう。 サッカー理論には強い私が入ったことで、部員の中には理論的なことも考えてくれるようになり…。 そんななか、サッカー部に事件が起こる。エースフォワードのリョーが行方不明になり、死体で発見されたのだった。 犯人は誰か―。真相をつきとめようと奮闘する私たちだが、さらに事件が起こり…。 ーーー 相変わらず、各務原氏の言葉は面白いです(本書では、特にラストの、説明についての話が良かったです)。 ところが真相の方は…。シリーズ第1作と同様、疑問が残ってしまいました。犯人を指摘する手段も、?、ですし、その人が犯人だったら、なぜそんなことをしたのか、全く理由が見あたらないのです。このあたり、残念ではありました。 今回は時間的な関係で、軽いシリーズの方を読みましたが、講談社ノベルスのシリーズもまた再読してみようと思います(氷川透シリーズの方が、もっと論理的にしっかりしていた印象があります)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.10 20:32:37
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