2038523 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2022.12.29
XML


坂東眞砂子『死国』
~角川文庫、1996年~


 映画にもなった有名な長編小説。四国(特に高知県)を舞台とした、「伝奇ロマン」(背表紙より)です。

 イラストレーターの比奈子さんは、東京での生活と恋人から逃れるべく、幼少期を過ごした高知県矢狗村を訪れます。仲良しだった莎代里が中学生の頃に亡くなっていたこと、初恋の文也さんが既に離婚していて、村役場でつとめていることなどを知ります。そして、文也さんとの距離が近づいていく中、身に覚えのないイラスト、莎代里の歌声、暴風雨などの怪現象が二人を襲います。
 莎代里の母は、彼女をよみがえらせるため、四国88か所の霊場を、莎代里の歳の数だけ逆にめぐり、ついに莎代里が生き返ったといいます。一方、ある村では、男たちが順番に遍路に出るという風習がありました。
 莎代里さんへの、そして文也さんへの様々な思いを抱きながら、なんとか前に進もうとする比奈子さんを待ち受けるのは……。

 村の風習を守る老女。遍路を続ける男。文也さんの視点。そして、比奈子さんの視点の、主に4つの視点で、物語は進みます。莎代里さんの母の言動など、少し背筋が寒くなるようなシーンもあり、歴史というか民俗を描く要素もあり、久々(20年以上ぶり?)の再読でしたが、面白かったです。

(2022.09.03読了)

・は行の作家一覧へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.12.29 12:05:34
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(は行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん
海砂のつらつら日記 kaisa21さん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
 シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
 のぽねこ@ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

© Rakuten Group, Inc.