ぶるどっぐロンディ＆にゃんこの部屋

日本国内では１５歳以下の子供の臓器移植が認められていない。
臓器移植以外に命を助ける方法が無い場合　親御さんは海外での
ドナーに頼る。この道以外に方法が無いからです。


然し昨日シアトルに住む友人はこう言いました。
「日本からの臓器移植が優先されている現実を日本人は知っている？
米国でもドナーを待っている患者さんは多い。
然し日本人が優先されるのは「ジャパンマネー」による」と。
ちょっとショックでした。

日本人の子供のオペ料金は特別医療費で倍額以上の高額なんだそうです。
米国では「アーミー特約」と言う軍に関係した職業の家族は他の
一般市民より医療の点でも優遇されているそうです。
其れが徴兵制度を導入している国のもう一面です。

なんだかとても哀しくなりました。移植を受ける日本からの患者と
同時に本国で待っている同じ立場の子供さん達と両方に・・です。

自国民を助ける方法を何故わが国は見つけないのか？作らないのか？
倫理上の問題・子供の意思決定は認められない？それは変だと思う。

親として我が子の臓器を他人の身体に活かす事を考える余裕は多分
無いかも知れない。然し若しも若い・幼い命が他人の身体の中で
活かされるなら・・と考えてみる。

以前　友人の見舞いに行った時の事・小児癌患者１２歳の男の子に
会った。彼は澄んだ目でこう言った。
「僕はあと６ヶ月しか生きられない。でも僕の膵臓以外は大丈夫。
全部他所の人に遣って欲しいとパパ達に言ったけど駄目だって　
変だよね」彼の透き通った目が眩しかった。

あと僅かで世を去る幼い子が大人の目線で考えている姿に胸が詰まった。
彼はもう天に召された。４年前の事である。

何時だったか米国で飛行機が墜落し氷の川に激突　被害者が投げ出された時
救助のヘリから投げ落とされた浮き輪を何度も掴み最期は他の女性に譲った
男性の事をも忘れる事が出来ない。
彼の名は確かウイリアムズだったと記憶　ポトマック川に墜落した
飛行機の生存者は僅か６名　最期の最期まで彼は救命道具を掴む度に
他の人に譲り続けた。1982年だったと思う。

究極の選択として最期の浮き輪を若い女性に譲り彼は氷の川に沈んだ。
彼の遺体は解剖され溺死と判明・つまり最後の最後まで彼の意識は
鮮明であったという証拠。
思い出すだけで彼の崇高な意思に対し尊敬の念を抱く。



人は切羽詰った時にその人間性が顕になる。
足元にも及ばないが最期に光り輝ける人生を心して送らねばと思う。

ワタシハ　ドノヨウニ　イキルノカナ？
ウマク　ジブン　ノ　ジンセイ　ノ　マクヒキガデキルカナ？自問自答の日々です。