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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

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2006/04/17
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全力で泳ぎきってプールから上がれないみたいな・・。

くしゃくしゃのシーツと
隣で寝ている・汗が浮かんだ冬至の首元を交互に見て。
起きようとしたら腰から下が重くて。
「なん・・?」
じっとりと汗をかいていたみたいです。
喉も渇きました。
でもすぐに動けません、困りましたね・・。
「はあ・・。」
諦めて枕に髪を沈めます。
「ん?真夏ちゃ・・?」
冬至が目を覚ましました・・。
「おなかすいた?今何時?」
「んっ・・どこだ?携帯・・。」
二人とも、のそのそと動き始めました。

冬至がパンツをはいて、ぺたぺたとはだしでキッチンへ向かいます。
「ふわーーー!真夏ちゃん。なんか食べる?」
伸びをしています・・。
「いいよ、冬至。俺もう帰るわ・・。」
「へ?なんで?」
冬至のほうを見ないように見ないように・・シャツの乱れを直してパンツをはきます・・。
その様子をじーっと冬至は見ています。
「もう・・こんな時間だし。明日も学校あるし。」
「んー?」
ぺたぺたぺた、と足音をさせて冬至がまなつの目の前にしゃがみこみました。
「よく・なかったの?まなつちゃん。」
「!そうじゃなくて!」
「ねえ。どうして俺を見ないの、さっきから・・。」
冬至が真夏の頬をそっと撫でます。
「あのさ・。俺は、。・・男に抱かれたの初めてなの!」
「うん。」
「うんって・・。」
「で?よくなかったの?まなつちゃん。」
真夏のおでこの汗をするっとぬぐいます。
「そうじゃなくて・・。ああもう。なんて・・。」
「いーよ。」
「え・・?」
「俺もさあ。初めてなのよ、男抱いたの。」
「嘘だ・・。」
真夏が冬至をじっと見ました・・。
「なんで?上手かったから?あらそう?」
「!」
「まーなつちゃん!俺。好きよ?真夏ちゃん。」
ぎゅっと抱きしめられて真夏は苦しいです。
「なんで・・。」
「なんでかなあ?んー・いいにおいだから?」





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Last updated  2006/04/17 03:26:12 PM



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