おぼろ二次元日記

「少年陰陽師」「結界師」そして「蟲師」と「師」シリーズ？で
修行してまいりました。
ネッ友様には御礼、申し上げます！



蟲師　1～8巻セット　著：漆原友紀　講談社



言葉は適切ではないですが・・・
「極上の日本昔話」大人バージョンを読んだ気分に
なりました。


ｗｉｋｉより抜粋・・・

本作のタイトルにも入っている「蟲」（むし）は作者の創作であり、
我々が一般的に知っている「虫」所謂「昆虫」ではない。


「蟲」とは、我々の世界でいえば幽霊や妖怪のような存在がそれにあたるが、
作者はそれらの怪異を、一般人には見えない「蟲」という存在の生命の
営みから起こる現象と捉え、霊能力者を「蟲師」（むしし）という「蟲」専門の
医者、かつ研究者、退治者とすることで、これまでに存在した怪談や霊現象を
取り扱った物語とは異なる新たなストーリーを創り出している
（但し作中世界においても幽霊等の概念は存在する）。

（中略）

本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な
謎を解き明かしていく物語であり、基本的に一話完結で物語が構成されている。




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一話完結で、ところどころにナビゲーターでもあるギンコの過去と
周囲の人々の話がたまに入ってきます。


ギンコは決して自分の考えをその物語のメインの人物に
強要したり、強い意志を持って物事に当たるというタイプの人間では
ないのだけれど、心の底で何がその人にとって幸せになるのかを
良く考えている人なのだと感じました。


ギンコの処方は適切ではある。
その一方で人間の力の及ばない自然の力に蟲は属している。
光脈に流れる光のごとく、生きるもの全ては生まれ、そして死ぬ。
運命を受け入れつつ蟲と共存していく道を模索するギンコと一緒に
私たちも旅を続けることができる作品なのですね。





アニメは２話くらい見たかな。
原作を読んで思い出したのは「一夜橋」と「暁の蛇」。
どちらも蟲に憑かれた人が大事なものを失っていく
お話でした。
埋めることのできない空虚さ。
人はそれに耐えられず、禁忌の自然に手を出してしまう。


そんな人々の弱さを非難することなく、見守っていくギンコの
姿勢に自然と一体となって生きる人々の時代に回帰していくのです。



アニメも素晴らしい出来だったのでいつか見直したいと
思っています。




蟲師 特別編集 蟲往来 初回限定生産 8，000セット限定