思い出

最近、政界再編への動きが、新聞や雑誌などでも
報道されるようになってきました。
そういった記事の中で、各党に散らばる新党さきがけ出身者の
動向が、よく注目されています。

このかつて存在した「新党さきがけ」という政党、ご存知でしょうか？
15年ほど前の政局の混乱期に活躍した政党で、
私にとっても、原点である政党なんです。

新党さきがけは、
1993年に、武村正義氏、田中秀征氏ら、
若手議員10名が自民党を離党して設立。
日本新党を作り国政に打って出た細川護煕氏と連携し、
自民党の長期政権を終わらせ、細川政権を誕生させます。

官僚機構の改革、
企業献金中心から個人献金中心の政治への転換、
国連の機能強化、地球環境問題への対応など、
現代の重要なトピックについて、
今までの既成政党にはなかった斬新な主張を行いました。

その1993年、私は中学2年生。
将来、選挙に出る時は、新党さきがけからと思ったものでした。

そして、彼らの本を読み漁って、
以前ブログに書いた「田中秀征氏からの手紙」につながります。

大学を卒業したら、田中秀征さんの秘書になって勉強したい。
そう思っていましたが、
彼は、1996年、私が高校2年生の時、落選を期に56歳の若さで
引退。私は、彼の主催する民権塾の3期生であるという
ことだけで終わり。

次に秘書にと考えたのは、私と同じ世田谷出身で、
さきがけにも在籍していた石井紘基さん。
特別会計や官僚の天下りの問題について最初に本格的に追求した
国会議員でしたが、闇の部分に踏み込みすぎたのか、
2002年10月、私が大学4年生の時に、刺殺されてしまいます。

そんなわけで、
刀は折れ、矢は尽きて、倒れていく、先輩方の前で、
私の政治に対する熱は、一時、冷めていくわけです。
弟子入りしたい政治家がいなくなってしまったわけですから。

今のボスがいなかったら、
私は、どれくらいの志で、この世界で働いていたでしょうか。

今、再び、政界が動く兆しが、見え始めています。
日本の将来のために、
先輩方がやり残した仕事を、必ず、成し遂げなければなりません。