米欧中東を歩く(25)-カイロ1日目
2009年10月22日(木)7時に起きます。1階に朝食を食べに行き、ナンに似たアーエイシというエジプトのパンに、煮豆のようなものを挟んで食べます。宿泊している、中国人の若い女性が、笑顔で近づいてきて。「ニーハオ! チャイニーズ?」と話しかけられます。私は、笑顔で、「ニーハオ! ウォーシーリーベンレン(我是日本人)!」10時に、ホテルを出発。ここは、アラブ連盟の本部です。ヨーロッパのEUのように、アラブ地域で、政治的に協力しようという機構です。さて。昨日降りたタフリールバスターミナルに到着です。ギザのピラミッド行きのバスを待ちますが、昨日同様、お目当ての番号のバスが来ません。ベンチで座っていると、現地の若者に、馴れ馴れしく、「オー フレンド!」と、握手を求められ、英語で話しかけられます。「エジプトははじめてか?」とまず、確認してから、調子よく、話を合わせてきて、家が、ギザなので、案内をしてくれるとのこと。そのうち、その友人も来て、「自分の奥さんは、日本人だ。君と会えてうれしい。」と、ビクビクしながら言っています。エジプトも失業率が高いので、可哀そうではありますが、でも、観光客をだまして生活をするのは、許されるべきではありません。そして、今後、エジプトを訪れる日本人のためにも、ガツンといかなくてはなりません。「ああ、友人よ。 君のその日本人の奥さんは、何という日本語の名前? 奥さんのお母さんの名前は? お父さんの名前は? 日本語でI love you.って、何て言うの?」動揺してます。(もっと勉強しないと、社会で、お金、稼げないぞ!!)目の前に、ギザを通り過ぎるらしきバスを発見したので、運転手さんに、「ギザ?」と聞くと、そうだとのこと。座席に着くと、すぐに出発です。窓から外を見ると、例の若者2人は、バスの外で、ポカンとこちらを見ています。バイバ~イ!このバスも0.5ポンド(約10円)。地図を見ていると、隣りの若者が、「どうかしましたか?英語は話せますか?」と聞いてくれる。今度は、真面目そうです。ギザのピラミッドに行きたいというと、あと何分くらいと、説明してくれ、降りる時も、バスの降り方まで教えてくれました。そしてついに、現れましたよ~!ピラミッド!この敷地への入場料は、60ポンド(約1,200円)です。市バスが10円なのに、ここの入場料は1,200円。エジプトでは、観光客向けの施設は、桁違いに高いようです。一つ一つの石が大きいですね。ピラミッドの中に入るのに、更に50ポンド(約1,000円)。撮影禁止で、中が撮れなかったのが残念です。博物館も更に50ポンド(約1,000円)。これは、死後、クフ王が天空を旅するために造られたといわれている、太陽の船です。エジプトのピラミッドは、世界中の人が、一度は行ってみたいと思う場所ですよね。行けて幸せです。しかし、あれ買え、これ買え、と、たかられて大変です。暴力的な押し売りマガイな奴もいます。そして、非常に暑いです。周りは、こんな感じで、本格的な砂漠ですからねぇ。持っている水も飲みほしてしまいました。水を売っている若者に話しかけると、ペットボトルが1本10ポンド(約200円)だとのこと。この国は、価格交渉が大変です。3ポンド(約60円)に決着です。さて。暑くて、ヘトヘトになりながら、道で中心部へのバスを待ちますが、また全然来ません。ギザ駅まで行くという、満員のマイクロバスが来たので、引っ張って乗せてもらい、ギザ駅からは、地下鉄で、帰ります。地下鉄の料金は、一律1ポンド(約20円)。駅を歩いていると、イスラム教徒の格好をした女子学生に、「中国人ですか?」と聞かれます。「違う」と言うと残念そう。理由を聞いてみると、中国語の勉強をしているそうです。発展途上国の学生は、自国のマーケットが小さいので、より、世界に目を向けています。少し前までは、日本語を勉強する学生は多かったようですが、中国の影響力がどんどん大きくなってきているというのが、世界の現実です。もう夕方ですが、ランチも食べていません。ランチ&夕食に、マクドナルドで、アラブ限定、羊の肉を使った、マックアラビーアに、ポテト、コーラで、28.5ポンド(約570円)。まだ、日没まで時間があるようなので、散歩しながら、のどかなナイル川を眺め、カイロタワーへ。きれいな眺めでした。