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テーマ:路線バス(284)
カテゴリ:バス
千葉県中部(千葉市周辺)の路線バスは京成バスあるいはその分社子会社、千葉交通、新京成、小湊鉄道など京成電鉄の資本が入った会社の路線が圧倒的ですが、平和交通、団地交通という団地輸送に特化した独立系のバス会社もあります。 2003年の北海道行きの前日、私は東京に滞在していました。翌日東北新幹線「はやて」に乗るためですが、JR時刻表にも出てこないなぞのバス会社、平和交通と団地交通に試乗してみようと千葉へ向かいました。路線図、時刻表などはネット上にすでに公開されていたのでだいたいの目星はつけていましたが。 まず、千葉駅北口から団地交通、幸町中央(さいわいまちちゅうおう)ゆきに乗り込みました。幸町団地は千葉駅の南西、JR総武線と京葉線に挟まれた一角にある大規模団地で同団地の足として運行されているバスが団地交通バスです。 終点は団地の真ん中にある商業施設などが集中しているところでした。暑かったので近くのスーパーで涼を取り、JR稲毛行きを待ちました。 当時すでにノンステップバスの導入も始まっていました。 JR総武本線稲毛駅東口のバス乗り場の一番端に、平和交通のにれの木台団地ゆきが止まっていました。予想に反して大型バスが使われており、立ち席も出るほどの混み具合でした。 途中、乗り換えターミナルである西小中台団地で下車。今度はJR総武線新検見川駅ゆきを待ちました。やってきたバスはマイクロバスでした。 新検見川駅には日野のリエッセも出入りしていました。 平和交通、団地交通ともに、地元のローカル輸送が主力であり観光客には無縁の路線でした。JR時刻表に載っていないわけです。 最近ではコミュニティバスの受託や海浜幕張周辺の巡回バスを受け持ったりしているようですね。 路線バス業界はここ10年来の“規制緩和”で既存の大手私鉄系バス会社は不採算路線の撤退、分社化の推進をすすめ、一方で新規参入組もありなかなか全貌がつかみにくくなっています。平和交通、団地交通はまだ規制が厳しかった当時に乗り合いタクシーからスタートした会社だそうですが、先見の明ですね。 私が住む中京地区でも大規模団地の高齢化がすすみ、バス路線の撤退で交通過疎になってしまった団地もあります。スーパーや銀行も撤退したりして日常生活にも事欠くところもあります。URのウェブサイトを見ると件の幸町団地は「車を持たずに生活できる」ことが売りになっています。でもこんな記事を見ると「全国どこでもやってほしいなあ」と思ってしまいます。私は団地住民ではありませんが、身近に団地住まいで苦労している人もいるので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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