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テーマ:温泉について(1633)
カテゴリ:温泉
「JR時刻表」の索引地図のページを見ると、越美北線の越前大野駅からバス路線が出ていることが分かります。「大野市営」のバスで終点は「鳩ヶ湯」とあります。本数は限られており、それも冬季運休。以前からどのようなところか、興味を持っていました。
福井県道173号 1 posted by (C)喜多山栄 今回、奥越の未湯を訪問するにあたって、下調べをしていたのは雑誌「温泉博士」に掲載されていた「九頭竜温泉平成の湯」だけでしたが、大野市街に向けて国道を走っていくうちに「鳩ヶ湯」へ向かう道の案内看板を見かけるようになりました。 福井県道173号 2 posted by (C)喜多山栄 せっかくの機会だから行ってみようとハンドルを切りました。走っていく道は国道ではなく県道、それも離合スペースにも困るような細道で、山側は落石が気になり谷側はガードレールもないいわゆる“険道”でした。国道から分岐して30分くらい走りました。途中で材木を満載したトラックと鉢合わせになったりして非常に気を使うドライブでした。“冬期閉鎖”のわけがよく分かります。 鳩ヶ湯温泉 外観 posted by (C)喜多山栄 着いたところは“ザッツ秘湯”といいたくなるような木造の一軒宿。日帰り入浴料金550円を受付に払って中に入ります。階段を上った奥まったところに浴室がありました。平日の昼間、それも奥まったところですから貸切状態で入ることができました。 鳩ヶ湯温泉 浴室 posted by (C)喜多山栄 男女別浴室にタイル張りの浴槽があるだけのシンプルなつくり。源泉温22.4℃、毎分4リットル自然湧出、PH6.7のナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉(等張性中性冷鉱泉)を加水なし、加熱あり、循環ありで使用。ただ、浴槽に注げる源泉蛇口もありコップまで置いてあります。思わずにんまりであります。加熱したお湯はいわゆる無色透明の弱食塩泉の個性でしたが、コップに生源泉を注いで口に含んでみると薄塩味、薬味とともに炭酸のプチプチ感まで感じるではありませんか。苦労して走ってきてよかった。「それなら生源泉(非熱処理)をたっぷり浴びていこう」と浴槽に静かに源泉を足しながら浸かってみました。ここで炭酸泉の個性が味わえました。体に細かい泡が着いてくるのです。加熱循環湯だけに浸かっていたら分からない個性ですね。少ない湧出量の冷鉱泉を効果的に味わう一つの方法だと思います。 鳩ヶ湯温泉 源泉蛇口 posted by (C)喜多山栄 湯上がりに受付のおっちゃんに「ありがとう」と声をかけると、私が乗ってきたクルマ(代車)が気になったようで「あのクルマ、エスクード?」と聞いてきました。「スイフトです」と答えました。なるほどね。スズキのエンブレムが着いているから同社の4WD車を連想したのかもしれません。山の中ですから4WD車に乗ってくる人も少なからずいることでしょう。 再び“険道”の恐怖を味わいながら国道へ戻りましたが、国道へ戻ってから「鳩ヶ湯」の方向幕を掲げた大野市営バスとすれ違いました(写真はありません)。車種は普通のマイクロバスよりも小さいジャンボタクシータイプ(多分ハイエースコミューター)でした。走る道を考えたら納得ですね。 鳩ヶ湯 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.07 11:43:20
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