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昨日の昼過ぎ。 がらんとした駐車場。 暑い中、 ちょっと重たい買い物をした ビニール袋を両手に持ちながら、 私は駐車場を横切って 歩いていた。 駐車場の真ん中あたりに、 500mlのペットボトルが1つ、 ポツンと立てられていた。 容器の中には、 お茶が3分の1くらい 入ったままだ。 「なんだべ。 飲み残し、こんなところに置いて」 と私はそれを拾おうとしたが… その時・・・ふと思った。 ペットボトルの側面の注意書きに 「容器が破裂したり、 キャップが飛び出し危険です。 容器への衝撃、冷凍庫保存、 直射日光の当たる車内等 高温になる場所での放置を さけて下さい」 と書いてあるのが目立つようになった。 そういえば、 車内に置いてあったペットボトルが いきなり爆発する事故が 増えているようだ。 飲み残しの容器の中の空気が 気温上昇とともに膨張し、 耐えられなくなって、 やがて、すごい威力で破裂するのだ。 ああ、そうか…。 このペットボトルは、 わざと太陽の下に放置して、 いつか破裂するのを 待っているのではないか? いや、この立て方であれば、 ロケットのように発射するのかもしれない。 自動的に発射する様子を、 ペットボトルの持ち主は どこかに隠れて 見ているのではないか!? そういう実験のじゃまをするのは 申しわけないので、 私はそのペットボトルを そのままにし、 そこから立ち去ったのだった。 まるでこれは、 梶井基次郎の 『檸檬』だなぁ… と思った。 そう、いまは無き 京都の『丸善』の棚に、 黄金色に輝く恐ろしい爆弾を 仕掛けて来る話だ。 ところが… この日の最高気温は 27℃足らず。 “発射”までには いたらなかっただろう。 今回は残念な結果に終わったが、 次回に期待しよう。 いや、でも、こんなこと、 よいこは まねしては いけませんよっ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/06 12:06:15 PM
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