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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第11回は、ユリ科のホトトギスの花です。日陰で育つ秋の花で、園芸植物として利用されています。(2012年10月2日撮影)。
☆ホトトギスは、北海道西南部・本州(関東地方以西・福井県以南)・四国・九州の山地の半日陰に生えるユリ科ホトトギス属の多年草です。日本には13種分布していますが、この内の10種は日本だけに生育する日本固有種だそうです。(2012年10月21日撮影)。 ☆ホトトギスの葉は互生で、葉の基部が耳のような形で茎を取り囲んでいます。葉腋から花茎が出ており、2~4個の花がついています。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギスの葉や茎には、白い毛が見られます。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギスの花期は、8~10月です。このホトトギスは、葉腋から出る花とともに、茎の先端に散房花序をつけています。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギスの蕾です。外花被片(萼片)には腺毛があり、3枚の外花被片は下部が球状に膨れています。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギスの蕾と開花した花です。開花した花でも、3枚の外花被片のそれぞれの下部に2つの球状の膨らみがあるのが特徴的です。この球状の膨らみには、蜜がたまっているそうです。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギスの花です。花は上向きに咲いています。白い6枚の花被片(外花被3枚、内花被3枚)には、紫色の多数の斑点があり、下部には黄色い斑点が見え、最下部の花被片の付け根には斑点がなく白いようです。(2016年10月10日撮影)。 ☆6本の雄蕊は、白い花糸に紫色の斑点があり、上部は外側に湾曲して、先端に紫色の葯があります。雌蕊花柱は、白く紫色の斑点があります。花柱は3つに分かれ、先端はさらに2つに分かれ、多数の腺毛状の球状突起があります。(2016年10月10日撮影)。 ☆ホトトギス(杜鵑)の名は、花被片に紫色の斑点があり、これを野鳥のホトトギスの胸の紋様に見立てて名づけられました。(2012年10月21日撮影)。 ☆ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意思(思い)」「秘めた恋」「恥ずかしがりや」「永遠の若さ」などがあるそうです。「永遠の若さ」や「秘めた意思(思い)」は、夏の初めから秋の終わりまで咲き続けており、その花が長くひたむきに咲いている姿に由来するという解説がありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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