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行きかふ人も又

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2009.10.10
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カテゴリ:ソ連・ロシア映画

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 『十二人の怒れる男』は、57年製作の法廷映画の金字塔。室内劇としても秀逸でした。その大いなる名作をオマージュして作られた作品は数あれど、ここまでオリジナルに忠実なリメイクは、半世紀経てたぶんはじめてです。

 (あらすじ) あるチェチェンの少年が、養父であるロシア軍将校を殺害した罪に問われ、終身刑を求刑される。3日間の審理も終わり、残すは12人の陪審員による評決を待つばかりだ。
いくつもの状況証拠から、有罪は誰の目にも明らかと思われた・・・。しかし11人が有罪に手を挙げる中、ただひとり無罪に1票を投じる陪審員が現れる―――。

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2時間を超す本編、ほぼ元ネタ通りの展開で安心して楽しめました。
サスペンスの度合いも、エンタテイメント性も増して、見応え十分。現代ロシアの社会問題に触れた内容は、オリジナルに比べても遜色ありません。
なんといっても、キャラがさらに立っている!
12番までの陪審員、それぞれの個性がはっきりしていて、そこは尺を伸ばしただけある。一人ひとり見せ場があったりするのは、あまりにも出来過ぎで、しつこい演出かもしれませんが、着実に無罪票が増えていく白熱した展開は、わかっていても目を逸らせません。

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少年は無罪では・・・?
そんな疑心が、殺人現場を再現し、証言を再考するうちに、物理的な矛盾を浮かび上がらせていく―――。たったひとりの意見が、はじめは思いもしない結末を引き寄せる。面白いお話です。
オリジナルの良さに唸るばかり。
1957年製作、シドニー・ルメット版を再見したくなる人も多いはず。

いまでこそ、他人事ではなくなった陪審員制度ですが、東京サンシャインボーイズ(三谷幸喜主宰)の舞台は、そう考えると、ずいぶん時代を先取りしていたんですね。
舞台を同名タイトルで映画化した『12人の優しい日本人』は、監督こそ三谷さんではありませんが、おもしろかったです。
極私的には、若かりし豊川悦司がツボ。



●  ●  ●  ●



監督/ ニキータ・ミハルコフ
製作/ ニキータ・ミハルコフ  レオニド・ヴェレシュチャギン
脚本  ニキータ・ミハルコフ  ヴラディミル・モイセイェンコ  アレクサンドル・ノヴォトツキイ=ヴラソフ
撮影/ ヴラディスラフ・オペリヤンツ
音楽/ エドゥアルド・アルテミエフ
出演/ セルゲイ・マコヴェツキー  ニキータ・ミハルコフ  セルゲイ・ガルマッシュ  ヴァレンティン・ガフト

(カラー/160分)






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Last updated  2009.10.14 23:41:04
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