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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:日本映画
ドスライク!とまではいかないけれど、かなりストライクな作品でした。 原作はくらもちふさこさん。 舞台は田舎の美しい里山、木村町。中学2年の主人公・右田そよは、小中合わせて全校生徒たった6人という小さな分校に通っています。そんなある日、東京から一人の男子生徒・大沢くんが転校してきて、にわかに心波立つそよでしたが…。 そよばかりじゃなくて、子どもたちみんなにとって、東京から来たカッコイイ転校生・大沢くんは憧れと物珍しさでいっぱい。 とくに女の子たちには、恋愛対象となる初めての男の子。 彼のハートを射止めた―というより、なんとなく一緒にいるようになるそよと大沢くん。ふたりは並んで歩くようになって、自然の流れでキスしたり、手を繋いだり。なんともピュアなお付き合いが始まるのでした。 離婚して郷里へ戻ってきた大沢くんのお母さんと、そよのお父さんの間には、昔なにかあったらしい、とかささやかな紆余曲折はありますが、毎日がノスタルジック。 子どもたちが、あまりに素朴で素直でいい子で、始終気持ちが温かく、ほのぼのと観ることができました。 時は流れ、ふたりは中学3年生、高校受験のシーズンがやってきます。 そよは、大沢くんと電車に乗って、地元の高校に通うのが楽しみになりますが、大沢くんは悩んだ末、「東京の高校に行く」とそよに告げるのです・・・。 東京の男の子、とはいっても、大沢くんはめちゃくちゃいい子で、顔も性格もパーフェクト。 演じているのは『重力ピエロ』の春役を演じた岡田将生くんです。あの時も巧いな~と思ったけれど、今度もすごくいい。 そんな大沢くんでも、やっぱり最後には都会を選んでしまうのかな・・・・なんてセンチになってしまいましたが、ラストはしっかり今を選んで、後味最高な物語になっています。 原作もいいのだろうな、きっと。 ちなみに、そよ役の夏帆ちゃんは、むかしの裕木奈江に似ています。あそこまでインパクトはないけれどね。 監督/ 山下敦弘 プロデューサー/ 小川真司 根岸洋之 原作/ くらもちふさこ 『天然コケッコー』 脚本/ 渡辺あや 撮影/ 近藤龍人 音楽/ レイ・ハラカミ 出演/ 夏帆 岡田将生 夏川結衣 佐藤浩市 (カラー/121分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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